特集・コラム

tayfullカトラリーレストをつくる。国産大理石の産地を訪ねて

tayfullカトラリーレストをつくる。国産大理石の産地を訪ねて

CRAFT STOREと猪鼻ちひろさんのコラボレーションから生まれた、テーブルウェアブランド「tayfull(テイフル)」。これまでお箸、フォーク、スプーンを販売してきました。2021年8月のナイフ発売と同時に、大理石でできたカトラリーレストの発売も決定。今回はカトラリーレストの製作にご協力いただいた安藤石材の安藤さんと峰北舎の上村さんに、大理石のものづくりについてお話を伺いました。tayfullの名前には「日々のテーブルをちょっとした高揚感で満たしたい」という、猪鼻ちひろさんの想いがこめられています。今回のカトラリーレストも、そんな想いのもと職人の手しごとで丁寧につくりあげています。大理石産業のイマ国産にこだわったtayfullのカトラリーレストは、日本の大理石産地として有名な山口県美祢市で採掘されています。大理石を採掘している安藤石材の安藤さんのお話によると、採掘される大理石のほとんどは大理石として活用されておらず、8割程度は砕いて重質炭酸カルシウム材として出荷されているそう。重質炭酸カルシウム材は、紙のコーティング剤や歯磨き粉、食品添加物、研磨剤などに使われています。重質炭酸カルシウム材に美祢市の大理石が選ばれているのは、不純物が少ないから。しかし、日本の家庭に大理石を置くことがまだまだ浸透しておらず、大理石として使われることは少ないといいます。石材屋としてペーパーウェイトなどの日用品に大理石を加工して販売していますが、なかなか手に取ってもらえないのが現状です。このままだと大理石を加工する職人が減り、大理石の小物が手に入りにくくなる時代が来るかもしれません。tayfullのカトラリーレストを、大理石の魅力を知るきっかけにできるといいなと思っています。大理石の魅力を知ってほしい原料の大理石を採掘している安藤石材からのご紹介いただき、峰北舎の職人 上村さんにカトラリーレストの製造をお願いしました。大理石産業の課題についてお話したところ、課題はどこの産業とも同じ、後継者育成や販路拡大、新商品開発だといいます。特に後継者育成については、加工設備の初期投資が高額であることもネックになっているそう。「大理石を選んでもらえると職人として嬉しいし、自信がつきます。『大理石が家にあったらこんなにおしゃれだよ』ということを、CRAFT STOREをきっかけに日本中に伝えられたらいいなと思います。」デザインを受け取った時は、あまり見ないデザインに驚いたという上村さん。そんな上村さんがひとつずつ磨いてつくるtayfullのカトラリーレストは、2021年8月12日(木)に発売開始です。tayfull カトラリー 2,700円tayfull カトラリーレスト 4,350円「端材」を使った、限定色が登場。大理石で作られたtayfull カトラリーレストに、新カラー「オニックス」「ロッソ」が登場。貴重な石を使った、数量限定のカラーです。数十年前にヨーロッパから輸入され、家具や建築資材になりきれなかった大理石の「端材」。石材の産地 山口県美祢市には、そうした石が使われずに残っています。現在では新たに輸入されることもないため、貴重な石を使用したカトラリーレストができあがりました。>>【終了しました】大理石の端材を使った新色の数量限定カトラリーレストが登場します

tayfullカトラリーレストをつくる。国産大理石の産地を訪ねて

CRAFT STOREと猪鼻ちひろさんのコラボレーションから生まれた、テーブルウェアブランド「tayfull(テイフル)」。これまでお箸、フォーク、スプーンを販売してきました。2021年8月のナイフ発売と同時に、大理石でできたカトラリーレストの発売も決定。今回はカトラリーレストの製作にご協力いただいた安藤石材の安藤さんと峰北舎の上村さんに、大理石のものづくりについてお話を伺いました。tayfullの名前には「日々のテーブルをちょっとした高揚感で満たしたい」という、猪鼻ちひろさんの想いがこめられています。今回のカトラリーレストも、そんな想いのもと職人の手しごとで丁寧につくりあげています。大理石産業のイマ国産にこだわったtayfullのカトラリーレストは、日本の大理石産地として有名な山口県美祢市で採掘されています。大理石を採掘している安藤石材の安藤さんのお話によると、採掘される大理石のほとんどは大理石として活用されておらず、8割程度は砕いて重質炭酸カルシウム材として出荷されているそう。重質炭酸カルシウム材は、紙のコーティング剤や歯磨き粉、食品添加物、研磨剤などに使われています。重質炭酸カルシウム材に美祢市の大理石が選ばれているのは、不純物が少ないから。しかし、日本の家庭に大理石を置くことがまだまだ浸透しておらず、大理石として使われることは少ないといいます。石材屋としてペーパーウェイトなどの日用品に大理石を加工して販売していますが、なかなか手に取ってもらえないのが現状です。このままだと大理石を加工する職人が減り、大理石の小物が手に入りにくくなる時代が来るかもしれません。tayfullのカトラリーレストを、大理石の魅力を知るきっかけにできるといいなと思っています。大理石の魅力を知ってほしい原料の大理石を採掘している安藤石材からのご紹介いただき、峰北舎の職人 上村さんにカトラリーレストの製造をお願いしました。大理石産業の課題についてお話したところ、課題はどこの産業とも同じ、後継者育成や販路拡大、新商品開発だといいます。特に後継者育成については、加工設備の初期投資が高額であることもネックになっているそう。「大理石を選んでもらえると職人として嬉しいし、自信がつきます。『大理石が家にあったらこんなにおしゃれだよ』ということを、CRAFT STOREをきっかけに日本中に伝えられたらいいなと思います。」デザインを受け取った時は、あまり見ないデザインに驚いたという上村さん。そんな上村さんがひとつずつ磨いてつくるtayfullのカトラリーレストは、2021年8月12日(木)に発売開始です。tayfull カトラリー 2,700円tayfull カトラリーレスト 4,350円「端材」を使った、限定色が登場。大理石で作られたtayfull カトラリーレストに、新カラー「オニックス」「ロッソ」が登場。貴重な石を使った、数量限定のカラーです。数十年前にヨーロッパから輸入され、家具や建築資材になりきれなかった大理石の「端材」。石材の産地 山口県美祢市には、そうした石が使われずに残っています。現在では新たに輸入されることもないため、貴重な石を使用したカトラリーレストができあがりました。>>【終了しました】大理石の端材を使った新色の数量限定カトラリーレストが登場します

【保存数ランキング】Instagramで人気のアイテム2021年7月編

【保存数ランキング】Instagramで人気のアイテム2021年7月編

【保存数ランキング】Instagramで人気のアイテム2021年7月編いつもCRAFT STOREをご覧いただき誠にありがとうございます。お店のInstagramで毎月更新していた「保存数ランキング」が想像以上の反響をいただきまして、今月から記事化することが決定いたしました!(パチパチ)Instagramを知らなかったという方は、これを機にCRAFT STOREのInstagramをフォローいただけますと幸いです。それでは早速ご紹介していきます。1位 2021年上半期コレが人気でした! 2021年上半期!みんなが買ったものランキングが堂々の1位を獲得。Instagramをみた人が実際に買ったアイテムをランキング形式でまとめてみたのですが、とても好評でした。ちなみに2021年上半期に1番購入されたアイテムは「eniマグ」でした。[eni_mug]2位 6月保存数ランキング! 保存数ランキングも人気のコンテンツになってまいりました。特に涼やかな 『Sghr(スガハラ)』の「billow plate(ビロープレート)」は毎年夏になると必ずと言っていいほど購入される方が増える人気のアイテムです。billow plate 4,400円3位【予告】CRAFT STORE × 猪鼻ちひろさんのテーブルウェアブランド「tayfull(テイフル)」 3位はモデル猪鼻ちひろさんとのカトラリーブランド「tayfull」の新作発表の投稿でした!発売後ゴールドが完売してしまいましたが、現在は再入荷しております。燕三条で作られるこだわりのカトラリーをぜひ。写真に掲載されている木村硝子店とイイホシユミコさんのダブルネームのうつわ「dishes」を一緒に購入される方が多いですね。dishes plate 1,650円tayfull カトラリー 2,700円4位 新商品も!これひとつであれこれ使えるうつわ集めました◎ これひとつでアレコレ使える器が大人気でした!ご紹介したアイテムは、スケボトル(sghr)・9°(クド)・potdish(ARITA JIKI)・ろーたす10ozゴブレット(木村硝子店) です。収納スペースが潤沢にあるわけでもなく、1つで色々使える器の便利さに日々助けれられています。だからこそ商品セレクトも一人二役なアイテムが多いのです!スケボトル 猪口 1,650円5位【本日発売】tayfull スプーンフォーク 3位にランクインした「tayfull」のカトラリー発売予告同様、発売日の投稿もたくさん保存いただき、ありがとうございました!「日々の食卓が少しでもいい気分になればいいな」「このカトラリーやお箸…tayfullのアイテムを使うとなんだかいい気分」「ワクワクしたり、美味しそうに見えるな」と感じていただけるアイテムを出したいという想いがこもった「tayfull」のカトラリーです。6位【発表】Instagramでみんなが買っているものTOP10! 上半期のふり返りとして、Instagramをみた人が実際に買ったアイテムをランキング形式でまとめてみたところ反響が大きかったので、月間ランキングとは別でまとめてた投稿が6位に。Instagramのフォロワーさんはやはり感度が高いというか、サイトの総合ランキングとはまた違うセレクトで、私自身まとめながらとても楽しませていただきました。ジネット タンブラー 3,300円7位 おうちカフェをもっと涼しく。連休はおうちで茶氷研究! 色のついた飲み物を製氷器に入れて凍らせただけの「茶氷」。毎年たくさんの反響をいただき嬉しいものです。▷過去作ってみて美味しかったものカルピス・ザクロジュース・コーヒー・ローズヒップティー・牛乳・青汁・紅茶・バタフライピー(青いお茶)・チャイ(無印良品)よくご質問いただく青い氷は、バタフライピーというハーブティーでカルディで買えますよ◎つくってみられたらぜひ #茶氷研究所 をつけてお知らせください。タグ付け大歓迎です〜!ろーたす 10ozゴブレット...

【保存数ランキング】Instagramで人気のアイテム2021年7月編

【保存数ランキング】Instagramで人気のアイテム2021年7月編いつもCRAFT STOREをご覧いただき誠にありがとうございます。お店のInstagramで毎月更新していた「保存数ランキング」が想像以上の反響をいただきまして、今月から記事化することが決定いたしました!(パチパチ)Instagramを知らなかったという方は、これを機にCRAFT STOREのInstagramをフォローいただけますと幸いです。それでは早速ご紹介していきます。1位 2021年上半期コレが人気でした! 2021年上半期!みんなが買ったものランキングが堂々の1位を獲得。Instagramをみた人が実際に買ったアイテムをランキング形式でまとめてみたのですが、とても好評でした。ちなみに2021年上半期に1番購入されたアイテムは「eniマグ」でした。[eni_mug]2位 6月保存数ランキング! 保存数ランキングも人気のコンテンツになってまいりました。特に涼やかな 『Sghr(スガハラ)』の「billow plate(ビロープレート)」は毎年夏になると必ずと言っていいほど購入される方が増える人気のアイテムです。billow plate 4,400円3位【予告】CRAFT STORE × 猪鼻ちひろさんのテーブルウェアブランド「tayfull(テイフル)」 3位はモデル猪鼻ちひろさんとのカトラリーブランド「tayfull」の新作発表の投稿でした!発売後ゴールドが完売してしまいましたが、現在は再入荷しております。燕三条で作られるこだわりのカトラリーをぜひ。写真に掲載されている木村硝子店とイイホシユミコさんのダブルネームのうつわ「dishes」を一緒に購入される方が多いですね。dishes plate 1,650円tayfull カトラリー 2,700円4位 新商品も!これひとつであれこれ使えるうつわ集めました◎ これひとつでアレコレ使える器が大人気でした!ご紹介したアイテムは、スケボトル(sghr)・9°(クド)・potdish(ARITA JIKI)・ろーたす10ozゴブレット(木村硝子店) です。収納スペースが潤沢にあるわけでもなく、1つで色々使える器の便利さに日々助けれられています。だからこそ商品セレクトも一人二役なアイテムが多いのです!スケボトル 猪口 1,650円5位【本日発売】tayfull スプーンフォーク 3位にランクインした「tayfull」のカトラリー発売予告同様、発売日の投稿もたくさん保存いただき、ありがとうございました!「日々の食卓が少しでもいい気分になればいいな」「このカトラリーやお箸…tayfullのアイテムを使うとなんだかいい気分」「ワクワクしたり、美味しそうに見えるな」と感じていただけるアイテムを出したいという想いがこもった「tayfull」のカトラリーです。6位【発表】Instagramでみんなが買っているものTOP10! 上半期のふり返りとして、Instagramをみた人が実際に買ったアイテムをランキング形式でまとめてみたところ反響が大きかったので、月間ランキングとは別でまとめてた投稿が6位に。Instagramのフォロワーさんはやはり感度が高いというか、サイトの総合ランキングとはまた違うセレクトで、私自身まとめながらとても楽しませていただきました。ジネット タンブラー 3,300円7位 おうちカフェをもっと涼しく。連休はおうちで茶氷研究! 色のついた飲み物を製氷器に入れて凍らせただけの「茶氷」。毎年たくさんの反響をいただき嬉しいものです。▷過去作ってみて美味しかったものカルピス・ザクロジュース・コーヒー・ローズヒップティー・牛乳・青汁・紅茶・バタフライピー(青いお茶)・チャイ(無印良品)よくご質問いただく青い氷は、バタフライピーというハーブティーでカルディで買えますよ◎つくってみられたらぜひ #茶氷研究所 をつけてお知らせください。タグ付け大歓迎です〜!ろーたす 10ozゴブレット...

妥協しない引き出物、贈りたかったeni。【みんなのeni #1】

妥協しない引き出物、贈りたかったeni。【みんなのeni #1】

CRAFT STOREで贈り物として人気のeni、選んだみなさんはどんな風に使っているのでしょうか。「eni月間」とされる8月は、それぞれのご家庭でのeniを連載でご紹介します。第1回は結婚式の引き出物としてeniを選んでくださった、林さんご家族のeni。夫婦のこだわりと、eniに込められた想い林さんは今年の6月に挙式された新婚さん。その引き出物としてeniをご注文いただき、さらにご自宅でも愛用してくださっているそうです。今日は林さんが挙式されたWITH THE STYLE FUKUOKAでお話を伺いました。ーまず、林さんがeniを知ってくださったきっかけを教えてください。「もともとWITH THE STYLE FUKUOKAで結婚式を挙げたいと思っていたんです。見学に行ったとき、eni PlateとデザイナーのYukiさんのお写真が飾ってあるのを見つけたのがきっかけでした。そこからeniのことやCRAFT STOREのことをInstagramを通して知りました。」ーeniを引き出物に選んでくださった理由もお伺いしていいですか?「引き出物はeniにするって決めていたんですよ。初めて見た時に即決しました。ふだん食器を買うときも直感で決めることが多いですね。直感でeniにしようと決めてはいたんですが、調べていくうちにデザインに込められた夫婦円満やご縁の広がりを祈る想いを知り、8にこだわる私たちにぴったりで驚きました。引き出物は絶対にeniを贈りたかったので、他のアイテムと悩むこともなかったです。ちなみに主人と出会ったときも、『あ、わたし多分この人と結婚するな』って直感で思っていました(笑)」ー直感、大事ですね!本当にご結婚なさっているからすごい。おふたりは「8」にどんなこだわりがあるんですか?「主人の名前、ご両親が末広がりにこだわって8画の漢字で揃えてあるんです。縁起が良い数字ということは私も知っていたので、わたし達が付き合い始めたのも8月8日。ご縁を大事にしたくて、8という数字にこだわるようになりました。」ーそれはご縁を感じずにはいられませんね。8月8日は「eniの日」としているので、CRAFT STOREとしてもすごく運命的なものを感じます(笑)挙式の写真も拝見しました。笑顔が素敵な家族写真。結婚式はいかがでしたか?「挙式も8月8日にここ(WITH THE STYLE FUKUOKA)で行う予定だったんですけど、このご時世なので一度延期になってしまって。結局、家族婚という形を選びました。私たちの結婚式は、今まで育ててくれた両親に感謝を伝えることをテーマにしていました。なのでお互いの両親とゆっくり話ができて、しっかり感謝を伝えられる家族婚にしてよかったと思っています。両親たちからのサプライズで、それぞれ小さな本をもらったんです。そこにはメッセージで、出会えた縁を大切にしてほしいと書いてあって。私たち、小さい頃から縁を大事にしながら育ててもらっていたんだなと改めて感じました。」ー実際に引き出物でeniを贈った方々はどんな反応でしたか?「大好評でした!『センスあるね〜』ってたくさん褒めてもらいました(笑)引き出物を贈った中には器好きの方もいたのですが、『あの薄さで角がある陶磁器って珍しい!』って喜んでくれて。実際に使っている写真も送ってくれました。気に入って追加で買ってくれたみたいです。あのおしゃれな見た目でレンジと食洗機が使えるのも本当にいいですよね。母からも連絡がありました。『こんな食器選ぶなんで、さすがのセンスだね』って(笑)『スーパーのお寿司も、このお皿に乗せるだけで美味しそうになったよ。』って、すごく喜んでくれていました。もともと母の影響もあって器が好きで、小さいころは一緒に有田焼とか見に行っていました。なので昔からプレゼントに器を選ぶことも多かったです。」ー器のプレゼントっていいですよね。誕生日やお祝いにはもちろんですけど、“なんでもない日のプレゼント”みたいなときにも良いなと思います。ちなみに、私たちCRAFT STOREの引き出物対応っていかがでしたか?なかなか聞ける機会がないので気になっています(笑)「対応がとても早く、親切に私たちの要望に寄り添っていただきました。会社の考えや人を大事にされていることが対応からも伝わってきて、また追加で欲しいと思いました!悩んでいる事も一緒に考えてくれて、たくさん提案していただいたことも助かりました。改めてご縁に感謝しております!」ーうれしいです……!喜んでいただけて本当によかった。こちらこそ、このご縁に感謝です。ご褒美はeniがお決まり。林さんちのeni事情ー実際に追加で、ご自宅用のeniをご注文いただきましたよね。しかも230サイズと140サイズどちらも!どんな風に使われていますか?「ほぼ毎日使っていますよ!素敵な器なので、最初使う時は緊張しました。今でも緊張するんですけど(笑)普段の食事でも、よくeniを使っています。料理が上手くできたらeniにのせたいと思うし、料理を作る時間もワクワクできるから楽しいです。白なのでどんな食器とも一緒に使いやすいお皿です。合わせやすい!ステンレスと一緒に使っても映えていいなと思います。特別な日の食事や、自分へのご褒美を買ってきた時は必ずeniにのせて食べるんです。eniは何をのせても映えさせてくれますよね(笑)140サイズはアクセサリートレイとしても使っています。飾っておくだけで可愛いお皿だから。」お子さんと3人で笑い合う姿が素敵で、見ていてこちらまで幸せな気持ちになる時間でした。林さんご夫婦の大切な節目をお手伝いできたこと、本当に嬉しく思います。林さんご家族、本当にありがとうございました!引き出物準備のお手伝い、承ります。CRAFT STOREでは引き出物のご注文も承っております。担当のスタッフが直接コミュニケーションをとりながら進めさせていただきますので、お悩み中の方もぜひご相談ください!ご注文から挙式後の内祝いまでコンシェルジュがサポートをいたします!>>詳しくはこちら

妥協しない引き出物、贈りたかったeni。【みんなのeni #1】

CRAFT STOREで贈り物として人気のeni、選んだみなさんはどんな風に使っているのでしょうか。「eni月間」とされる8月は、それぞれのご家庭でのeniを連載でご紹介します。第1回は結婚式の引き出物としてeniを選んでくださった、林さんご家族のeni。夫婦のこだわりと、eniに込められた想い林さんは今年の6月に挙式された新婚さん。その引き出物としてeniをご注文いただき、さらにご自宅でも愛用してくださっているそうです。今日は林さんが挙式されたWITH THE STYLE FUKUOKAでお話を伺いました。ーまず、林さんがeniを知ってくださったきっかけを教えてください。「もともとWITH THE STYLE FUKUOKAで結婚式を挙げたいと思っていたんです。見学に行ったとき、eni PlateとデザイナーのYukiさんのお写真が飾ってあるのを見つけたのがきっかけでした。そこからeniのことやCRAFT STOREのことをInstagramを通して知りました。」ーeniを引き出物に選んでくださった理由もお伺いしていいですか?「引き出物はeniにするって決めていたんですよ。初めて見た時に即決しました。ふだん食器を買うときも直感で決めることが多いですね。直感でeniにしようと決めてはいたんですが、調べていくうちにデザインに込められた夫婦円満やご縁の広がりを祈る想いを知り、8にこだわる私たちにぴったりで驚きました。引き出物は絶対にeniを贈りたかったので、他のアイテムと悩むこともなかったです。ちなみに主人と出会ったときも、『あ、わたし多分この人と結婚するな』って直感で思っていました(笑)」ー直感、大事ですね!本当にご結婚なさっているからすごい。おふたりは「8」にどんなこだわりがあるんですか?「主人の名前、ご両親が末広がりにこだわって8画の漢字で揃えてあるんです。縁起が良い数字ということは私も知っていたので、わたし達が付き合い始めたのも8月8日。ご縁を大事にしたくて、8という数字にこだわるようになりました。」ーそれはご縁を感じずにはいられませんね。8月8日は「eniの日」としているので、CRAFT STOREとしてもすごく運命的なものを感じます(笑)挙式の写真も拝見しました。笑顔が素敵な家族写真。結婚式はいかがでしたか?「挙式も8月8日にここ(WITH THE STYLE FUKUOKA)で行う予定だったんですけど、このご時世なので一度延期になってしまって。結局、家族婚という形を選びました。私たちの結婚式は、今まで育ててくれた両親に感謝を伝えることをテーマにしていました。なのでお互いの両親とゆっくり話ができて、しっかり感謝を伝えられる家族婚にしてよかったと思っています。両親たちからのサプライズで、それぞれ小さな本をもらったんです。そこにはメッセージで、出会えた縁を大切にしてほしいと書いてあって。私たち、小さい頃から縁を大事にしながら育ててもらっていたんだなと改めて感じました。」ー実際に引き出物でeniを贈った方々はどんな反応でしたか?「大好評でした!『センスあるね〜』ってたくさん褒めてもらいました(笑)引き出物を贈った中には器好きの方もいたのですが、『あの薄さで角がある陶磁器って珍しい!』って喜んでくれて。実際に使っている写真も送ってくれました。気に入って追加で買ってくれたみたいです。あのおしゃれな見た目でレンジと食洗機が使えるのも本当にいいですよね。母からも連絡がありました。『こんな食器選ぶなんで、さすがのセンスだね』って(笑)『スーパーのお寿司も、このお皿に乗せるだけで美味しそうになったよ。』って、すごく喜んでくれていました。もともと母の影響もあって器が好きで、小さいころは一緒に有田焼とか見に行っていました。なので昔からプレゼントに器を選ぶことも多かったです。」ー器のプレゼントっていいですよね。誕生日やお祝いにはもちろんですけど、“なんでもない日のプレゼント”みたいなときにも良いなと思います。ちなみに、私たちCRAFT STOREの引き出物対応っていかがでしたか?なかなか聞ける機会がないので気になっています(笑)「対応がとても早く、親切に私たちの要望に寄り添っていただきました。会社の考えや人を大事にされていることが対応からも伝わってきて、また追加で欲しいと思いました!悩んでいる事も一緒に考えてくれて、たくさん提案していただいたことも助かりました。改めてご縁に感謝しております!」ーうれしいです……!喜んでいただけて本当によかった。こちらこそ、このご縁に感謝です。ご褒美はeniがお決まり。林さんちのeni事情ー実際に追加で、ご自宅用のeniをご注文いただきましたよね。しかも230サイズと140サイズどちらも!どんな風に使われていますか?「ほぼ毎日使っていますよ!素敵な器なので、最初使う時は緊張しました。今でも緊張するんですけど(笑)普段の食事でも、よくeniを使っています。料理が上手くできたらeniにのせたいと思うし、料理を作る時間もワクワクできるから楽しいです。白なのでどんな食器とも一緒に使いやすいお皿です。合わせやすい!ステンレスと一緒に使っても映えていいなと思います。特別な日の食事や、自分へのご褒美を買ってきた時は必ずeniにのせて食べるんです。eniは何をのせても映えさせてくれますよね(笑)140サイズはアクセサリートレイとしても使っています。飾っておくだけで可愛いお皿だから。」お子さんと3人で笑い合う姿が素敵で、見ていてこちらまで幸せな気持ちになる時間でした。林さんご夫婦の大切な節目をお手伝いできたこと、本当に嬉しく思います。林さんご家族、本当にありがとうございました!引き出物準備のお手伝い、承ります。CRAFT STOREでは引き出物のご注文も承っております。担当のスタッフが直接コミュニケーションをとりながら進めさせていただきますので、お悩み中の方もぜひご相談ください!ご注文から挙式後の内祝いまでコンシェルジュがサポートをいたします!>>詳しくはこちら

暮らしを見直そう。キッチンの道具編

暮らしを見直そう。キッチンの道具編

「お家時間」なんて言われて久しい今日このごろ。日々家事炊事をこなす中で、いろいろ不便だったところ、ちゃんとしようと思ったところが家の中にいくつもありました。今回はキッチンまわり編ということで、見直したポイントと、我が家に導入したものをご紹介していきます。①まな板の置き場所。一人暮らしを始めたころに買った、大きすぎってくらい重くて立派な木のまな板を今でも使っています。いかんせん大きいので洗いあげカゴに入りにくく、洗ったあとは適当な場所に立て掛けて乾かしていたのですが、接地面の水キレが悪いとカビが出てきそうなのが気になっていました。そこで導入したのがまな板スタンド。soilの「CUTTING BOARD STAND」は珪藻土でできており、洗った直後に立てかけても余計な水をスッと吸ってくれるから、衛生的に乾かすことができます。世に数あるまな板スタンドですが、これを選んだのはその信頼感。結構な重さがあってかなりがっしりしているので、大きく重いまな板を縦方向に置いても倒れることがありません。CUTTING BOARD STAND 6,930円②料理のハードルを下げる。というように重厚な木のまな板を使っているのですが、たとえば使う分だけレモンをちょっと切りたい!みたいな時はわざわざ引っ張り出すのも面倒。適当なお皿の上で切ることもできますが、お皿とナイフの刃両方が傷んでしまうのが気になっていました。そこで最近浮気しているのがh tagの「cutting mat」。薄く、とても軽いのにしっかりとしていて刃の当たりのいい素材。さらに折りたたむ、展開することで大小2パターンのサイズになるのです。棚に差し込んでおいてサッと出せるサブまな板としてとても優秀ですが、いざというときはしっかり料理できるサイズになるのです。一人暮らしを始める方、キッチンのスペースが限られている方にもおすすめ。h tag cutting mat 2,530円③永く使えるものを選ぶ。一人暮らしを始めたころから、買い揃えるものはなるべく「一生使いたいもの」を基準に選んできました。でも盲点だったのが、ザルやボウル。特にザルは、破れや汚れですぐに買い換えるものだと思っていました。その点仔犬印のメッシュボウルセットはさすがプロ仕様、かなりしっかりとした作りです。ザルは手で押しても凹みにくいくらい硬く、一生とまではいかなくても10年くらいなら全然使えそうな丈夫さ。その耐久性もさることながら、隅々まで使いやすさの気配りがされているのでストレスなく気持ちよく料理ができるので気に入っているんです。フラットエッジ深型ボウルシリーズ 8,415円④包丁をちゃんとする。これまで三徳包丁をメインで使っていましたが、最近はシェフナイフばかり手に取ります。シェフナイフは牛刀とも呼ばれ、三徳より刀身が少し長く、鋭いのが特徴。三徳と同様に万能な包丁ですが、比較すると刃先が扱いやすく、特に肉や魚を切るのに適しています。包丁は刀身が長いと重くなるのが常なところ、曜のシェフナイフは意外なほど軽く、取り回しがとてもラク。ニンニクを切るような細かな作業も刃先でサクサクできるのが気持ちいいです。切れ味は言うまでもなく素晴らしく、ナチュラルカラーの木製のハンドルがかわいい。[yo-u-bianco-chef-knife-210mm]⑤ドレッシングは自分で作る。恥ずかしながら知らなかったのが、自分で作るドレッシングがなかなか美味しいこと。オリーブオイル、塩コショウをベースにバルサミコ酢やハーブなどなど適当に加えてかき混ぜるだけ。エゴマオイルをベースにするともっとヘルシーかも。ドレッシングはもう買わなくていいな‥と思えてくる美味しさです。そこで便利なのがEAトCO(イイトコ)のMazelu(マゼル)。コンパクトで細長いから、小さいストロークで素早くしっかり混ざるから快適。これのおかげでドレッシングが作りたくなるわけです。EAトCOシリーズは質が高く、デザインもよく考えられているのでお気に入り。たとえばツールコンテナのTateはステンレスがすっきりとシンプルなデザイン。底がシリコンで外れ、お手入れが楽なのです。ものを入れたときにうるさくないのもイイトコろ。[mazelu][tate]⑥フライパンを育てる。鉄のフライパンは焦げ付きそう。めんどくさそう。その反面「鉄は良いよ」という声もよく聞きます。当店でも鉄のフライパンを取り扱い始めたのを機に、我が家にも導入してみました。蓋を開けてみればなんのことはありません、しっかり予熱して油をひく、使用後はお湯とたわしでざっと洗い、軽く火にかけて水気を飛ばすだけ。熱や摩擦に気をつけなきゃいけないフッ素加工のフライパンよりガシガシ使えるので、正直気楽さがありますね。フッ素のようにコーティングが剥がれたりすることがないので、長く使えます。使うたびにくっつきにくくなっていき、少しずつ育っている感覚があるのが嬉しいところです。ダブルファイバー&槌目のフライパンは、焼く、炒める、煮込みから揚げまでできちゃうので、モノを少なく抑えたい一人暮らしには最適ですね。ダブルファイバーフライパン 7,480円⑦美味しいパンを食べる。美味しいパンって、お手軽に幸せを感じられる食べ物かもしれません。近所にとても美味しいパン屋さんを発見したので、最近はまるっと一斤食パンを買って、その時の気分で好きな厚さに切るようにしています。曜のパン切り包丁には、普通のパン切りのギザギザ波刃ではなく「うねり刃」がついています。削らないのでパンくずが出にくく、断面を荒らさずお店で切ってもらったように綺麗に切れるのです。曜 パン切り包丁 11,000円丁寧な暮らしというよりはラクな暮らしという感じの視点ですが、今回のまな板事情のように、なんとなくで間に合わせていたこともいざ見直して改善するといやはや快適。意外と不便って気づかないんだなと思いました。みなさんも「隠れた不便」を探して、身のまわりを見直してみてはいかが。

暮らしを見直そう。キッチンの道具編

「お家時間」なんて言われて久しい今日このごろ。日々家事炊事をこなす中で、いろいろ不便だったところ、ちゃんとしようと思ったところが家の中にいくつもありました。今回はキッチンまわり編ということで、見直したポイントと、我が家に導入したものをご紹介していきます。①まな板の置き場所。一人暮らしを始めたころに買った、大きすぎってくらい重くて立派な木のまな板を今でも使っています。いかんせん大きいので洗いあげカゴに入りにくく、洗ったあとは適当な場所に立て掛けて乾かしていたのですが、接地面の水キレが悪いとカビが出てきそうなのが気になっていました。そこで導入したのがまな板スタンド。soilの「CUTTING BOARD STAND」は珪藻土でできており、洗った直後に立てかけても余計な水をスッと吸ってくれるから、衛生的に乾かすことができます。世に数あるまな板スタンドですが、これを選んだのはその信頼感。結構な重さがあってかなりがっしりしているので、大きく重いまな板を縦方向に置いても倒れることがありません。CUTTING BOARD STAND 6,930円②料理のハードルを下げる。というように重厚な木のまな板を使っているのですが、たとえば使う分だけレモンをちょっと切りたい!みたいな時はわざわざ引っ張り出すのも面倒。適当なお皿の上で切ることもできますが、お皿とナイフの刃両方が傷んでしまうのが気になっていました。そこで最近浮気しているのがh tagの「cutting mat」。薄く、とても軽いのにしっかりとしていて刃の当たりのいい素材。さらに折りたたむ、展開することで大小2パターンのサイズになるのです。棚に差し込んでおいてサッと出せるサブまな板としてとても優秀ですが、いざというときはしっかり料理できるサイズになるのです。一人暮らしを始める方、キッチンのスペースが限られている方にもおすすめ。h tag cutting mat 2,530円③永く使えるものを選ぶ。一人暮らしを始めたころから、買い揃えるものはなるべく「一生使いたいもの」を基準に選んできました。でも盲点だったのが、ザルやボウル。特にザルは、破れや汚れですぐに買い換えるものだと思っていました。その点仔犬印のメッシュボウルセットはさすがプロ仕様、かなりしっかりとした作りです。ザルは手で押しても凹みにくいくらい硬く、一生とまではいかなくても10年くらいなら全然使えそうな丈夫さ。その耐久性もさることながら、隅々まで使いやすさの気配りがされているのでストレスなく気持ちよく料理ができるので気に入っているんです。フラットエッジ深型ボウルシリーズ 8,415円④包丁をちゃんとする。これまで三徳包丁をメインで使っていましたが、最近はシェフナイフばかり手に取ります。シェフナイフは牛刀とも呼ばれ、三徳より刀身が少し長く、鋭いのが特徴。三徳と同様に万能な包丁ですが、比較すると刃先が扱いやすく、特に肉や魚を切るのに適しています。包丁は刀身が長いと重くなるのが常なところ、曜のシェフナイフは意外なほど軽く、取り回しがとてもラク。ニンニクを切るような細かな作業も刃先でサクサクできるのが気持ちいいです。切れ味は言うまでもなく素晴らしく、ナチュラルカラーの木製のハンドルがかわいい。[yo-u-bianco-chef-knife-210mm]⑤ドレッシングは自分で作る。恥ずかしながら知らなかったのが、自分で作るドレッシングがなかなか美味しいこと。オリーブオイル、塩コショウをベースにバルサミコ酢やハーブなどなど適当に加えてかき混ぜるだけ。エゴマオイルをベースにするともっとヘルシーかも。ドレッシングはもう買わなくていいな‥と思えてくる美味しさです。そこで便利なのがEAトCO(イイトコ)のMazelu(マゼル)。コンパクトで細長いから、小さいストロークで素早くしっかり混ざるから快適。これのおかげでドレッシングが作りたくなるわけです。EAトCOシリーズは質が高く、デザインもよく考えられているのでお気に入り。たとえばツールコンテナのTateはステンレスがすっきりとシンプルなデザイン。底がシリコンで外れ、お手入れが楽なのです。ものを入れたときにうるさくないのもイイトコろ。[mazelu][tate]⑥フライパンを育てる。鉄のフライパンは焦げ付きそう。めんどくさそう。その反面「鉄は良いよ」という声もよく聞きます。当店でも鉄のフライパンを取り扱い始めたのを機に、我が家にも導入してみました。蓋を開けてみればなんのことはありません、しっかり予熱して油をひく、使用後はお湯とたわしでざっと洗い、軽く火にかけて水気を飛ばすだけ。熱や摩擦に気をつけなきゃいけないフッ素加工のフライパンよりガシガシ使えるので、正直気楽さがありますね。フッ素のようにコーティングが剥がれたりすることがないので、長く使えます。使うたびにくっつきにくくなっていき、少しずつ育っている感覚があるのが嬉しいところです。ダブルファイバー&槌目のフライパンは、焼く、炒める、煮込みから揚げまでできちゃうので、モノを少なく抑えたい一人暮らしには最適ですね。ダブルファイバーフライパン 7,480円⑦美味しいパンを食べる。美味しいパンって、お手軽に幸せを感じられる食べ物かもしれません。近所にとても美味しいパン屋さんを発見したので、最近はまるっと一斤食パンを買って、その時の気分で好きな厚さに切るようにしています。曜のパン切り包丁には、普通のパン切りのギザギザ波刃ではなく「うねり刃」がついています。削らないのでパンくずが出にくく、断面を荒らさずお店で切ってもらったように綺麗に切れるのです。曜 パン切り包丁 11,000円丁寧な暮らしというよりはラクな暮らしという感じの視点ですが、今回のまな板事情のように、なんとなくで間に合わせていたこともいざ見直して改善するといやはや快適。意外と不便って気づかないんだなと思いました。みなさんも「隠れた不便」を探して、身のまわりを見直してみてはいかが。

陶芸作家のまち、美濃。CRAFTの旅 vol.1

陶芸作家のまち、美濃。CRAFTの旅 vol.1

ものづくりの産地を訪れ、ちょっとした旅気分へとご案内するCRAFTの旅、第一回の今回は「美濃」。「美濃焼」の名が知られているように、岐阜県南部、特に多治見市や土岐市など南東部の東濃と呼ばれる地域には、古くより焼き物の産業が根付いています。美濃には自分の手でオリジナルの作品をつくる「陶芸作家」がとても多く、全国から陶芸を学びに集まる学校、研究所や共同工房、県立美術館による展示イベントなどなど、地域として作陶を支援するコミュニティがありました。私達がこの地を訪れた理由は、オンラインで作家物をお届けする「CRAFT 作家展」の出展作家さんを取材するため。一言に「美濃焼」とは言えない、それぞれ全く違った作風の5組の作家さんをご紹介します。壽泉窯 安藤寛泰さん安藤寛泰さんは、その名の通り結晶のような表情を見せる「結晶釉」の表現で知られる作家さんです。安藤さんの作品は海外でとても人気があり、料亭や高級ブランドからのオファーも来るのだそう。工房のすぐ隣りにあるギャラリーにお邪魔させて頂きました。「結晶釉って窯の1,2度の違いですごく出方の違いが出るんです。釉薬を厳密に調合しても、焼く段階でかなり変わってきちゃうんです」2つと同じものはない、というのも結晶釉の魅力です。CRAFT作家展では、個体差が強く出る一部のアイテムは一枚ずつ写真を撮り、一点物として出展することにしました。「これいいなあ」とじろじろ見てたりすると「それかわいいでしょ」と、すかさず作品に対するアツい愛が飛んできます。安藤さんは京都で陶芸を学び、結晶釉の技術を身につけたのだそう。結晶釉は京都の歴史ある窯元が有名ですが、安藤さんは新しい表現を目指しました。「結晶釉って『和の器』がほとんどなんだけど、もっと表現の幅を広げてみたいなと思ったんです。最近ではピンクと水色の、サーフカラーみたいな器を作ってみたり。」レストランからもオリジナルの器の依頼を受ける安藤さん。このご時世で少し仕事が減ってしまったのだそう。その間に色々なテストをしているそうで、ギャラリーにはユニークなデザインの作品が並んでいます。「これとか見方によっては、車の窓の水滴とか、古代の壁画に見えてきたり。いろんなことが想像できて面白いんですよね。でも作るのがすごく難しくて、実はいまだにコツがつかめてないんです」と楽しそうに語っておられたのが印象的でした。「オブジェみたいに、棚に飾って欲しいです」かくいう私も、このとき抹茶碗を衝動買い。家に飾って毎日愛でさせてもらっています。3RD CERAMICS多治見駅にほど近い、一見すると工房があるとは思えない一角に3RD CERAMICSはあります。工房として使う建物も、もとは住居を兼ねた飲食店だったのだそう。ろくろや釉薬、試作品が並ぶ様はさながら陶磁器のラボのようでした。長屋さんと土井さんは、多くの作家を輩出する「多治見市陶磁器意匠研究所」で出会い意気投合。「陶芸作家」という響きに、なんとなくしっくりこなかったのだそう。試しに何かはじめてみよう、というところからスタートし9年。3RD CERAMICSという今の形になったのだといいます。「この地域って、個人でやっている作家とメーカー、窯元が入り乱れているんですが、その真ん中みたいなニュアンスで量産と手作りの間を探ろうと。第3の切り口で焼き物が出来ないかなと思ったんですよね。」いわゆる「作家もの」は形や質感を繊細に表現したり、量産では難しい表現を突き詰めたものが多くあります。3RD CERAMICSのアイテムはそれとは違い、かといって大量生産のようなカッチリと決まった形をしているわけではありません。制作と生産のあいだ、これが第三の陶磁器「3RD CERAMICS」ということです。自らろくろを回したり、原型を手で作りつつも、量産の技術も使う。作家さんの作品ほど敷居が高いわけではなく、量産品よりも「手」を感じる。そのバランスが3RD CERAMICSの魅力なのです。大道宏美さん大道宏美さんの工房は、移築したという古民家のご自宅にあります。窓からの見晴らしが良く、きれいに整頓されていました。大道さんの作品の特徴は、サラッと白い磁器にとても細い呉須の直線。呉須とは、磁器の絵付けに用いられる蒼い絵具のこと。実は、定規も使わず手で描いているのです。「筆でひたすら描きます。最初は手が震えてたんですけど、慣れるともう全然。シュッと。」ミニマルな印象ですが、近づいてよく見ると手描きらしい濃淡ある線。これがたまらなく可愛いのです。遠目と近目で印象が違う面白さ。線の上には釉薬がちょんと乗せられていて、ぷっくりとしています。「雨というか、線がモチーフのものが多いです。線がすごく好きですね。陶芸の前は絵を描いていて曲線が好きだと思っていたんだけど、陶芸を始めると直線が好きだということに気づきました。」「線のごまかせない感じ。たとえば漫画だと、線一本の描き方にとても意味がありますよね。その面白さに気づいたんです。」もう一つの特徴はその繊細な薄さ。白い磁器に光が透けて、裏の絵付けが見えるほど薄いのです。「カチッと作りたいから、土の良さみたなのを殺しちゃうんですよ。だから磁器が合ってるんです。」釉薬をつけず、生地の質感にスッと線を引く。これ以上ないほど要素の削られたミニマルなデザインですが、そこには確かな温かみがあります。作品には往々にして「その人らしさ」がにじみ出るもの。大道さんの作品も、きっと実直なお人柄を映しているような気がしました。荘山窯 林健人さん親子二代で営まれている荘山窯。林健人さんは職人として製造に携わりつつ、作家として作品を作られています。代々陶磁器の製造に携わり、先代からろくろを回すような、手で作る窯を始められたのだそうです。「この地域は、安土桃山時代からの焼き物の流れがあるんです。志野ってのはその頃からの器で、今でも名残があるんですよ。他の窯や作家さんは斬新だったりおしゃれなものを作ってるけど、うちはどうも昔の感じから抜けきれないもんで。」作品は土ものらしい荒々しく大胆な表情。仰るように第一印象としては「昔の感じ」かもしれません。しかしその大胆さがもはやポップで、逆に今までに無い新しさを感じてしまいました。工房では絶えずカラカラとした音が響いていました。伺ってみると、釉薬を混ぜてるんです、とのこと。原料の入った瓶を機械で回して撹拌していました。周りには様々な種類の原料、そして何やらメモが貼られた瓶が大漁にありました。陶芸への愛が伺えます。「曜変天目みたいなの出ないかな、ってやってるんですけど(笑)」作業場には大きな写真集があり、器のデザインとして参考にするそう。「こういう雰囲気の器がほしいと依頼が来た時に見るんです。たとえば安土桃山の器。描かれているのは鳥や草とかそのへんの何気ないモチーフだけど、めちゃくちゃ上手いんです。簡単なようで描けないんですよ。」伝統から学び、常に研究するその姿勢から生み出される表現。ちょっと憧れてしまいます。つちのね工房 アサ佳さんアサ佳さんの作品は「どうやって作ってるんだろう」というくらい繊細で複雑なデザインが印象的。「よくやる作り方として『鋳込み』があります。量産に適した作り方なんだけども、そこから手を加えることで、量産では出来ないことをやっているんです。」たとえば二重タンブラーの網目部分は、一つ一つナイフを使い、手で削って穴を開けています。「削る場所は感覚ですね。土ってどんどん硬くなってくるから、下書きしてる時間がないんですよね。」「工芸って『質感』ですよね。実際に触ってみると、見た目に反してすごくすべすべしてるとか。すごく軽いとか。量産ではできない面白さがあります。」確かにアサ佳さんの作品も、有機的でやわらかそうだけどつるっと硬質であったりと、見た目とのギャップが印象的です。「土と格闘、みたいなこともやってみたんですけど全然合わなかった。格闘というより、コントロールしたいですね(笑)」釉薬を試すカラーチップを見せてもらいながら仰った言葉が印象的でした。作家さんによって得意なことや、表現したいこと、その手法はまったく変わってくるのです。作品を通して、人に触れる。作家さんはどなたも自身の哲学、考えに基づいて作品を作っています。その様は本当にそれぞれで、考えや人柄がそのまま作るものにも出てくる。モノに人間性が垣間見えるのが、作家物の面白いところなのだと改めて気づかされた旅でした。取材に応じてくださった皆様、ありがとうございました。CRAFT STOREでは初の試みとして、「CRAFT 作家展」を始めます。ここでご紹介した5組の作家さんの作品が、オンラインでお買い求めいただけます。CRAFT 作家展 美濃編は7/15日 12:00よりスタート。一点物も多くありますので、どうぞ皆様お見逃し、お買い逃しなく。※本企画は感染症対策を徹底し、取材先の了承を得た上で行っています。

陶芸作家のまち、美濃。CRAFTの旅 vol.1

ものづくりの産地を訪れ、ちょっとした旅気分へとご案内するCRAFTの旅、第一回の今回は「美濃」。「美濃焼」の名が知られているように、岐阜県南部、特に多治見市や土岐市など南東部の東濃と呼ばれる地域には、古くより焼き物の産業が根付いています。美濃には自分の手でオリジナルの作品をつくる「陶芸作家」がとても多く、全国から陶芸を学びに集まる学校、研究所や共同工房、県立美術館による展示イベントなどなど、地域として作陶を支援するコミュニティがありました。私達がこの地を訪れた理由は、オンラインで作家物をお届けする「CRAFT 作家展」の出展作家さんを取材するため。一言に「美濃焼」とは言えない、それぞれ全く違った作風の5組の作家さんをご紹介します。壽泉窯 安藤寛泰さん安藤寛泰さんは、その名の通り結晶のような表情を見せる「結晶釉」の表現で知られる作家さんです。安藤さんの作品は海外でとても人気があり、料亭や高級ブランドからのオファーも来るのだそう。工房のすぐ隣りにあるギャラリーにお邪魔させて頂きました。「結晶釉って窯の1,2度の違いですごく出方の違いが出るんです。釉薬を厳密に調合しても、焼く段階でかなり変わってきちゃうんです」2つと同じものはない、というのも結晶釉の魅力です。CRAFT作家展では、個体差が強く出る一部のアイテムは一枚ずつ写真を撮り、一点物として出展することにしました。「これいいなあ」とじろじろ見てたりすると「それかわいいでしょ」と、すかさず作品に対するアツい愛が飛んできます。安藤さんは京都で陶芸を学び、結晶釉の技術を身につけたのだそう。結晶釉は京都の歴史ある窯元が有名ですが、安藤さんは新しい表現を目指しました。「結晶釉って『和の器』がほとんどなんだけど、もっと表現の幅を広げてみたいなと思ったんです。最近ではピンクと水色の、サーフカラーみたいな器を作ってみたり。」レストランからもオリジナルの器の依頼を受ける安藤さん。このご時世で少し仕事が減ってしまったのだそう。その間に色々なテストをしているそうで、ギャラリーにはユニークなデザインの作品が並んでいます。「これとか見方によっては、車の窓の水滴とか、古代の壁画に見えてきたり。いろんなことが想像できて面白いんですよね。でも作るのがすごく難しくて、実はいまだにコツがつかめてないんです」と楽しそうに語っておられたのが印象的でした。「オブジェみたいに、棚に飾って欲しいです」かくいう私も、このとき抹茶碗を衝動買い。家に飾って毎日愛でさせてもらっています。3RD CERAMICS多治見駅にほど近い、一見すると工房があるとは思えない一角に3RD CERAMICSはあります。工房として使う建物も、もとは住居を兼ねた飲食店だったのだそう。ろくろや釉薬、試作品が並ぶ様はさながら陶磁器のラボのようでした。長屋さんと土井さんは、多くの作家を輩出する「多治見市陶磁器意匠研究所」で出会い意気投合。「陶芸作家」という響きに、なんとなくしっくりこなかったのだそう。試しに何かはじめてみよう、というところからスタートし9年。3RD CERAMICSという今の形になったのだといいます。「この地域って、個人でやっている作家とメーカー、窯元が入り乱れているんですが、その真ん中みたいなニュアンスで量産と手作りの間を探ろうと。第3の切り口で焼き物が出来ないかなと思ったんですよね。」いわゆる「作家もの」は形や質感を繊細に表現したり、量産では難しい表現を突き詰めたものが多くあります。3RD CERAMICSのアイテムはそれとは違い、かといって大量生産のようなカッチリと決まった形をしているわけではありません。制作と生産のあいだ、これが第三の陶磁器「3RD CERAMICS」ということです。自らろくろを回したり、原型を手で作りつつも、量産の技術も使う。作家さんの作品ほど敷居が高いわけではなく、量産品よりも「手」を感じる。そのバランスが3RD CERAMICSの魅力なのです。大道宏美さん大道宏美さんの工房は、移築したという古民家のご自宅にあります。窓からの見晴らしが良く、きれいに整頓されていました。大道さんの作品の特徴は、サラッと白い磁器にとても細い呉須の直線。呉須とは、磁器の絵付けに用いられる蒼い絵具のこと。実は、定規も使わず手で描いているのです。「筆でひたすら描きます。最初は手が震えてたんですけど、慣れるともう全然。シュッと。」ミニマルな印象ですが、近づいてよく見ると手描きらしい濃淡ある線。これがたまらなく可愛いのです。遠目と近目で印象が違う面白さ。線の上には釉薬がちょんと乗せられていて、ぷっくりとしています。「雨というか、線がモチーフのものが多いです。線がすごく好きですね。陶芸の前は絵を描いていて曲線が好きだと思っていたんだけど、陶芸を始めると直線が好きだということに気づきました。」「線のごまかせない感じ。たとえば漫画だと、線一本の描き方にとても意味がありますよね。その面白さに気づいたんです。」もう一つの特徴はその繊細な薄さ。白い磁器に光が透けて、裏の絵付けが見えるほど薄いのです。「カチッと作りたいから、土の良さみたなのを殺しちゃうんですよ。だから磁器が合ってるんです。」釉薬をつけず、生地の質感にスッと線を引く。これ以上ないほど要素の削られたミニマルなデザインですが、そこには確かな温かみがあります。作品には往々にして「その人らしさ」がにじみ出るもの。大道さんの作品も、きっと実直なお人柄を映しているような気がしました。荘山窯 林健人さん親子二代で営まれている荘山窯。林健人さんは職人として製造に携わりつつ、作家として作品を作られています。代々陶磁器の製造に携わり、先代からろくろを回すような、手で作る窯を始められたのだそうです。「この地域は、安土桃山時代からの焼き物の流れがあるんです。志野ってのはその頃からの器で、今でも名残があるんですよ。他の窯や作家さんは斬新だったりおしゃれなものを作ってるけど、うちはどうも昔の感じから抜けきれないもんで。」作品は土ものらしい荒々しく大胆な表情。仰るように第一印象としては「昔の感じ」かもしれません。しかしその大胆さがもはやポップで、逆に今までに無い新しさを感じてしまいました。工房では絶えずカラカラとした音が響いていました。伺ってみると、釉薬を混ぜてるんです、とのこと。原料の入った瓶を機械で回して撹拌していました。周りには様々な種類の原料、そして何やらメモが貼られた瓶が大漁にありました。陶芸への愛が伺えます。「曜変天目みたいなの出ないかな、ってやってるんですけど(笑)」作業場には大きな写真集があり、器のデザインとして参考にするそう。「こういう雰囲気の器がほしいと依頼が来た時に見るんです。たとえば安土桃山の器。描かれているのは鳥や草とかそのへんの何気ないモチーフだけど、めちゃくちゃ上手いんです。簡単なようで描けないんですよ。」伝統から学び、常に研究するその姿勢から生み出される表現。ちょっと憧れてしまいます。つちのね工房 アサ佳さんアサ佳さんの作品は「どうやって作ってるんだろう」というくらい繊細で複雑なデザインが印象的。「よくやる作り方として『鋳込み』があります。量産に適した作り方なんだけども、そこから手を加えることで、量産では出来ないことをやっているんです。」たとえば二重タンブラーの網目部分は、一つ一つナイフを使い、手で削って穴を開けています。「削る場所は感覚ですね。土ってどんどん硬くなってくるから、下書きしてる時間がないんですよね。」「工芸って『質感』ですよね。実際に触ってみると、見た目に反してすごくすべすべしてるとか。すごく軽いとか。量産ではできない面白さがあります。」確かにアサ佳さんの作品も、有機的でやわらかそうだけどつるっと硬質であったりと、見た目とのギャップが印象的です。「土と格闘、みたいなこともやってみたんですけど全然合わなかった。格闘というより、コントロールしたいですね(笑)」釉薬を試すカラーチップを見せてもらいながら仰った言葉が印象的でした。作家さんによって得意なことや、表現したいこと、その手法はまったく変わってくるのです。作品を通して、人に触れる。作家さんはどなたも自身の哲学、考えに基づいて作品を作っています。その様は本当にそれぞれで、考えや人柄がそのまま作るものにも出てくる。モノに人間性が垣間見えるのが、作家物の面白いところなのだと改めて気づかされた旅でした。取材に応じてくださった皆様、ありがとうございました。CRAFT STOREでは初の試みとして、「CRAFT 作家展」を始めます。ここでご紹介した5組の作家さんの作品が、オンラインでお買い求めいただけます。CRAFT 作家展 美濃編は7/15日 12:00よりスタート。一点物も多くありますので、どうぞ皆様お見逃し、お買い逃しなく。※本企画は感染症対策を徹底し、取材先の了承を得た上で行っています。

青は料理を鮮やかにみせる。ブルーの食器の使い方とおすすめたち。

青は料理を鮮やかにみせる。ブルーの食器の使い方とおすすめたち。

青い器は料理を美味しく見せる。夏になると、おすすめしたくなるのが、青い器。「青は心理的に食欲減退効果がある」とはよく聞く話で、食事関係ではなにかと避けられがちな色。しかし私デザイナーの清水は、ここで改めて「青い器」に対する誤解を解いておきたいと思います。というのも、器が青いからといって無条件に「美味しくなさそう」となるわけではないし、それどころか、青は器としてとても優秀な色だからです。かくいう僕は白い器よりも好んで使っていたりします。青い器に合う色とは。基本的に、青には鮮やかな色を合わせると間違いありません。たとえばビビットな赤や黄色、緑などのビタミンカラー。食材で言えばトマトや、パプリカ、たまご、かぼちゃ、フルーツ全般、などなど。さらに言うと、暖色系をあわせれば大体OK。青の補色は黄色や赤だから、器が背景として暖色系の料理を際立たせてくれる、という感じ。「補色」というのはざっくりいうと「反対の色」のこと。たとえば青の補色はオレンジや黄色。赤の補色は緑。その色が隣り合わせになると、バチバチに際立って見えるのです。盛り付ける料理の全体を鮮やかにしないといけない、というわけではありません。ちょっとトマトをのせたりして、鮮やかな色を少し添えるだけでも効果的。青い器にあう料理。青と一口に言っても、いろんな青があります。ここからは実際に例を見ていきましょう。木村硝子店のDishesシリーズの「ink blue」という色は、紺に近い青。青らしい青ですね。この色は落ち着いたトマトソースの赤が本当に美味しそうに見える、優秀な子です。パステルな青。同じdishesシリーズの「pistacio green」という色は、青と緑の中間という感じ。「ink blue」もそうですが、クリームパスタ系の黄色を含んだ白がよく合いました。パステルカラーどうしで可愛い、なんというか今っぽいですね。dishes plate 1,650円鮮やかな料理にターコイズ。昇陽窯やわかさま陶芸などの「ターコイズブルー」は、緑がかった青がとても鮮やか。鮮やかな青には鮮やかな色を合わせるのがおすすめです。白にもよく合います。特に冷たい素麺やうどんのような涼しげな料理に良いですね。ポテトサラダもよかったりします。昇陽窯 浅鉢 2,420円昇陽窯 スタッキングボウル 3,300円瑠璃色は品がある。紫寄りの青である「瑠璃色」は、和テイストの食器によく見られる色。上品な落ち着いた色で、意外と万能です。茹でたての青菜の瑞々しさも際立ちます。琉璃 568碗 3,080円青い柄ものは万能。和の食器は、「呉須」という絵の具で青い絵付けがされたお皿がとても一般的です。素地は磁器の白やベージュであることが多いので、色の組み合わせを気にせずとも何にでも合わせやすい万能型です。藍駒 鉢 1,100円食事をする上で、皿はあくまで脇役であり背景。青い器に限らない話だけど、基本的に料理よりも器が悪目立ちしなければ良いとも言えますね。料理次第なところも。ここまで色に注目してきましたが、一方で料理の温度との関係もありそうです。たとえばターコイズブルーとほかほかの白米を想像してみると、相性が良いとは言えないなと個人的には思います。反面同じ白でも、冷たい素麺やうどんはとってもナイス。その原因は「涼しさを感じる器の色」と「温かさを期待するご飯」がちぐはぐだからじゃないかなと思います。さっき「鮮やかな色を添えるだけでも結構いける」と書きましたが、試しにお昼のグリーンカレーにターコイズブルーを合わせてみました。グリーンに五穀米の紫という青にとっても相性の悪い組み合わせですが、パプリカの赤がなんとか善戦しているんじゃないでしょうか。ゴールドのカトラリーはターコイズに合わせるといい感じに南国のエスニック感が出ますね。これは発見。余談ですが、グリーンカレーは赤を入れるだけでグッと華やかな印象になりますよね。そう、これが補色効果。パプリカって煮すぎるとすぐふにゃふにゃになるから今回は入れなくていいやなんて思ったんですが、入れてよかった。色って本当に大事です。朝顔鉢 1,540円青い器はダイエットにも?あえて色の食欲減退を狙って、青い器がダイエットに良いと紹介されることもあるようです。でも個人的にはあまりおすすめしません。色による食べ物への「悪い影響」って、食べる気が失せるだけでなく味も美味しく感じられないんですよね。(極端な話ですが、学生のころに青い水餃子を作ってみたことがあるのでわかります。目をつぶれば食べられましたが)ご飯が美味しいから食べちゃう人は、きっと食べるのが好きな人です。好きなことを楽しめなくなるのはきっと悲しいことです。美味しくないから食べないというダイエットは、あんまり幸せな方法じゃないし続かないんじゃ…と個人的には思います。食事は栄養のためだけではありませんから。青い器は楽しい。僕が青い器が好きな理由は、料理が合うととびきり鮮やかで美味しそうに見えるからです。料理と器の組み合わせを考えるのが楽しくなりました。青い器は、たしかに白い器ほどどんな料理でも合わせられるわけではありません。でも逆に白よりずっとお洒落に、美味しそうに盛り付けられることも多々あるんです。みなさんもぜひ、気軽に青い器を楽しんでみてください。

青は料理を鮮やかにみせる。ブルーの食器の使い方とおすすめたち。

青い器は料理を美味しく見せる。夏になると、おすすめしたくなるのが、青い器。「青は心理的に食欲減退効果がある」とはよく聞く話で、食事関係ではなにかと避けられがちな色。しかし私デザイナーの清水は、ここで改めて「青い器」に対する誤解を解いておきたいと思います。というのも、器が青いからといって無条件に「美味しくなさそう」となるわけではないし、それどころか、青は器としてとても優秀な色だからです。かくいう僕は白い器よりも好んで使っていたりします。青い器に合う色とは。基本的に、青には鮮やかな色を合わせると間違いありません。たとえばビビットな赤や黄色、緑などのビタミンカラー。食材で言えばトマトや、パプリカ、たまご、かぼちゃ、フルーツ全般、などなど。さらに言うと、暖色系をあわせれば大体OK。青の補色は黄色や赤だから、器が背景として暖色系の料理を際立たせてくれる、という感じ。「補色」というのはざっくりいうと「反対の色」のこと。たとえば青の補色はオレンジや黄色。赤の補色は緑。その色が隣り合わせになると、バチバチに際立って見えるのです。盛り付ける料理の全体を鮮やかにしないといけない、というわけではありません。ちょっとトマトをのせたりして、鮮やかな色を少し添えるだけでも効果的。青い器にあう料理。青と一口に言っても、いろんな青があります。ここからは実際に例を見ていきましょう。木村硝子店のDishesシリーズの「ink blue」という色は、紺に近い青。青らしい青ですね。この色は落ち着いたトマトソースの赤が本当に美味しそうに見える、優秀な子です。パステルな青。同じdishesシリーズの「pistacio green」という色は、青と緑の中間という感じ。「ink blue」もそうですが、クリームパスタ系の黄色を含んだ白がよく合いました。パステルカラーどうしで可愛い、なんというか今っぽいですね。dishes plate 1,650円鮮やかな料理にターコイズ。昇陽窯やわかさま陶芸などの「ターコイズブルー」は、緑がかった青がとても鮮やか。鮮やかな青には鮮やかな色を合わせるのがおすすめです。白にもよく合います。特に冷たい素麺やうどんのような涼しげな料理に良いですね。ポテトサラダもよかったりします。昇陽窯 浅鉢 2,420円昇陽窯 スタッキングボウル 3,300円瑠璃色は品がある。紫寄りの青である「瑠璃色」は、和テイストの食器によく見られる色。上品な落ち着いた色で、意外と万能です。茹でたての青菜の瑞々しさも際立ちます。琉璃 568碗 3,080円青い柄ものは万能。和の食器は、「呉須」という絵の具で青い絵付けがされたお皿がとても一般的です。素地は磁器の白やベージュであることが多いので、色の組み合わせを気にせずとも何にでも合わせやすい万能型です。藍駒 鉢 1,100円食事をする上で、皿はあくまで脇役であり背景。青い器に限らない話だけど、基本的に料理よりも器が悪目立ちしなければ良いとも言えますね。料理次第なところも。ここまで色に注目してきましたが、一方で料理の温度との関係もありそうです。たとえばターコイズブルーとほかほかの白米を想像してみると、相性が良いとは言えないなと個人的には思います。反面同じ白でも、冷たい素麺やうどんはとってもナイス。その原因は「涼しさを感じる器の色」と「温かさを期待するご飯」がちぐはぐだからじゃないかなと思います。さっき「鮮やかな色を添えるだけでも結構いける」と書きましたが、試しにお昼のグリーンカレーにターコイズブルーを合わせてみました。グリーンに五穀米の紫という青にとっても相性の悪い組み合わせですが、パプリカの赤がなんとか善戦しているんじゃないでしょうか。ゴールドのカトラリーはターコイズに合わせるといい感じに南国のエスニック感が出ますね。これは発見。余談ですが、グリーンカレーは赤を入れるだけでグッと華やかな印象になりますよね。そう、これが補色効果。パプリカって煮すぎるとすぐふにゃふにゃになるから今回は入れなくていいやなんて思ったんですが、入れてよかった。色って本当に大事です。朝顔鉢 1,540円青い器はダイエットにも?あえて色の食欲減退を狙って、青い器がダイエットに良いと紹介されることもあるようです。でも個人的にはあまりおすすめしません。色による食べ物への「悪い影響」って、食べる気が失せるだけでなく味も美味しく感じられないんですよね。(極端な話ですが、学生のころに青い水餃子を作ってみたことがあるのでわかります。目をつぶれば食べられましたが)ご飯が美味しいから食べちゃう人は、きっと食べるのが好きな人です。好きなことを楽しめなくなるのはきっと悲しいことです。美味しくないから食べないというダイエットは、あんまり幸せな方法じゃないし続かないんじゃ…と個人的には思います。食事は栄養のためだけではありませんから。青い器は楽しい。僕が青い器が好きな理由は、料理が合うととびきり鮮やかで美味しそうに見えるからです。料理と器の組み合わせを考えるのが楽しくなりました。青い器は、たしかに白い器ほどどんな料理でも合わせられるわけではありません。でも逆に白よりずっとお洒落に、美味しそうに盛り付けられることも多々あるんです。みなさんもぜひ、気軽に青い器を楽しんでみてください。