特集・コラム

サンデーグラスで遊ぼう。休みの食べもの Vol.7

サンデーグラスで遊ぼう。休みの食べもの Vol.7

サンデーグラスは休みの器。脚のついたガラスの器、サンデーグラス。「サンデー」とは、言ってしまえばパフェのこと。アメリカのとあるカフェの、日曜日限定メニューから名付けられたデザートだそう。そんなの家でどう使うの?と構えてしまいますが、いざ使ってみると楽しい器だったのです。スタッフが休みの日にいろんな食器や料理を試してみる「休みの食べもの」シリーズ第7回目。今回は「木村硝子店 サンデーグラス」と「廣田硝子 雪の花 サンデー」という2つのサンデーグラスが登場。デザートやちょっとしたおつまみなどなど、いろいろ盛りつけて遊んでみました。登場人物 小井沼:料理を作るデザイナー 手塚:食べる新人デザイナー 清水(筆者):飲みながら撮影するデザイナー デザートをもっと楽しく。まずはデザート。アイスを盛るだけでも上出来ですが、コンポートやフルーツソースを添えればさらにサンデーっぽく仕上がってくれます。 うわ、すごくそれっぽいね!文句なしにかわいい。 コンポートを添えるともっとそれっぽくなるね。コンビニの冷凍フルーツを砂糖と煮るだけでできるからおすすめ。 カットしたフルーツに生クリームを添えれば、お子さんにも喜ばれそうな出来栄えに。そこまでしなくても、いちごなどなどフルーツを盛るだけでもとってもいい感じにテンションを上げてくれるのがサンデーグラス。かき氷のグラスとしても後日試したのが、かき氷。台湾風にマンゴーをたっぷり添えて、缶詰のチェリーを。そのための器、と言わんばかりに映えてくれました。おつまみや副菜にも。サンデーグラスに合わせるのは、オリーブやナッツのようなおつまみや、トマトやポテサラなどなどもおすすめ。お酒のおともに添えると、なんとも華やかでテンションが上がるのです。 あ、急にイタリアン!ちょっといいレストランの前菜みたい。絶対デザートかと思ってたけど、こういうのもいいですね。 木村硝子店の方はより大人っぽくていいね。ちょっと見栄はりたい料理に。 そういう点で、ぬか漬けは厳しいね。 よっぽどぬか床に自信がないとサンデーグラスには上げれなそう… あ、青い器のコラムでみたトマトだ。 レトロな喫茶店的かわいさには、ちょっとギャグっぽいのが似合うよね。 「雪の花」はチープかわいいよね。ポテサラも合いそう。 作ってちょっとテンション上がるぐらいの気持ちでやったほうがサンデーってきっと良い働きをしてくれる ふだんよりちょっと良いもの感でるねえ こう、少し盛る量がいいよね。 「せっかくサンデーグラスがあるなら作ってみるか」っていう料理ありそう。例えばシュリンプカクテルだっけ、エビのエサやりって言われてる料理とか。 キューブサラダはね、スプーンで食べれるから楽なんだ。サンデーグラスはこういう持ち方できるから、ソファでも食べれる。 あ、洋画でしか見ない、はしたない食べ方ですね! ちょっと寝過ぎじゃない? さすがにムズいわ 気分をあげたい、その時に。こんな具合に、サンデーグラスはちょっと気持ちを上げてくれる器なのでした。週末の、ちょっと気分をあげたい晩酌にもいいし、ホームパーティで出したら喜ばれそうなのもいい。脚のある器はそういうところが楽しいのです。サンデーグラス、お試しあれ。今回登場したアイテムたちサンデーグラス 3,630円雪の花 サンデー 1,980円色々試してます。「休みの食べもの」バックナンバー連休は料理もお休みです。休みの食べもの...

サンデーグラスで遊ぼう。休みの食べもの Vol.7

サンデーグラスは休みの器。脚のついたガラスの器、サンデーグラス。「サンデー」とは、言ってしまえばパフェのこと。アメリカのとあるカフェの、日曜日限定メニューから名付けられたデザートだそう。そんなの家でどう使うの?と構えてしまいますが、いざ使ってみると楽しい器だったのです。スタッフが休みの日にいろんな食器や料理を試してみる「休みの食べもの」シリーズ第7回目。今回は「木村硝子店 サンデーグラス」と「廣田硝子 雪の花 サンデー」という2つのサンデーグラスが登場。デザートやちょっとしたおつまみなどなど、いろいろ盛りつけて遊んでみました。登場人物 小井沼:料理を作るデザイナー 手塚:食べる新人デザイナー 清水(筆者):飲みながら撮影するデザイナー デザートをもっと楽しく。まずはデザート。アイスを盛るだけでも上出来ですが、コンポートやフルーツソースを添えればさらにサンデーっぽく仕上がってくれます。 うわ、すごくそれっぽいね!文句なしにかわいい。 コンポートを添えるともっとそれっぽくなるね。コンビニの冷凍フルーツを砂糖と煮るだけでできるからおすすめ。 カットしたフルーツに生クリームを添えれば、お子さんにも喜ばれそうな出来栄えに。そこまでしなくても、いちごなどなどフルーツを盛るだけでもとってもいい感じにテンションを上げてくれるのがサンデーグラス。かき氷のグラスとしても後日試したのが、かき氷。台湾風にマンゴーをたっぷり添えて、缶詰のチェリーを。そのための器、と言わんばかりに映えてくれました。おつまみや副菜にも。サンデーグラスに合わせるのは、オリーブやナッツのようなおつまみや、トマトやポテサラなどなどもおすすめ。お酒のおともに添えると、なんとも華やかでテンションが上がるのです。 あ、急にイタリアン!ちょっといいレストランの前菜みたい。絶対デザートかと思ってたけど、こういうのもいいですね。 木村硝子店の方はより大人っぽくていいね。ちょっと見栄はりたい料理に。 そういう点で、ぬか漬けは厳しいね。 よっぽどぬか床に自信がないとサンデーグラスには上げれなそう… あ、青い器のコラムでみたトマトだ。 レトロな喫茶店的かわいさには、ちょっとギャグっぽいのが似合うよね。 「雪の花」はチープかわいいよね。ポテサラも合いそう。 作ってちょっとテンション上がるぐらいの気持ちでやったほうがサンデーってきっと良い働きをしてくれる ふだんよりちょっと良いもの感でるねえ こう、少し盛る量がいいよね。 「せっかくサンデーグラスがあるなら作ってみるか」っていう料理ありそう。例えばシュリンプカクテルだっけ、エビのエサやりって言われてる料理とか。 キューブサラダはね、スプーンで食べれるから楽なんだ。サンデーグラスはこういう持ち方できるから、ソファでも食べれる。 あ、洋画でしか見ない、はしたない食べ方ですね! ちょっと寝過ぎじゃない? さすがにムズいわ 気分をあげたい、その時に。こんな具合に、サンデーグラスはちょっと気持ちを上げてくれる器なのでした。週末の、ちょっと気分をあげたい晩酌にもいいし、ホームパーティで出したら喜ばれそうなのもいい。脚のある器はそういうところが楽しいのです。サンデーグラス、お試しあれ。今回登場したアイテムたちサンデーグラス 3,630円雪の花 サンデー 1,980円色々試してます。「休みの食べもの」バックナンバー連休は料理もお休みです。休みの食べもの...

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こちらのページではアイテム交換はできません。アイテム交換をしたい方はログイン後、マイページの「ポイント交換対象アイテムを見る」ボタンからアイテム交換ページへお進みください。 CHOPLATE 174mm CHOPLATE 174mm 1,965ポイント アイテム詳細はこちら CHOPLATE 220mm CHOPLATE 220mm 2,515ポイント アイテム詳細はこちら CHOPLATE 174mm stone gray CHOPLATE 174mm stone gray 1,965ポイント アイテム詳細はこちら CHOPLATE 220mm stone gray CHOPLATE 220mm stone...

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小さい出会い、長い付き合い vol.5 「ぐいっと呑むもの、呑まないもの」

小さい出会い、長い付き合い vol.5 「ぐいっと呑むもの、呑まないもの」

惹きつけられるように、何気なく偶然出会った“もの”が、生涯の相棒になったり、特別で忘れられない贈り物になったり。そんな、不思議な「ものとの出会い」をエッセイストの中前結花さんが綴る連載エッセイ「小さい出会い、長い付き合い」。今回は、お父様とお父様の友人に贈った錫(すず)のぐい呑みのお話です。自分には、到底起こるはずもない——。そう考えていたことが、不意に目の前にパッとあらわれることがある。久々に訪れたわたしの“それ”は「結婚」で、そこからはなんだかもう芋づる式だった。兄妹のなかったわたしに、突然と妹や姪ができたこともそのひとつだ。ひさしぶりに「おかあさん」と呼ぶ人までできて、また「母の日」がたのしみな1日に戻った。市役所にも何度も足を運んだり、「記念だから」とちょっと高価な指輪を作ったりもした。何より、ちょっと良い和食屋さんで「両家の顔合わせ」なんてしたことは、なんだかふふふと我ながらおもしろかった。まさか数年前まで勤めていたオフィスのビルで、昼食をとる日が来るなんて。こんな「普通」がわたしの人生に待ち受けているとは、夢にも思っていなかったのだ。父は、亡くなった母の写真を携えて東京へとはるばるやってきた。けれど、お供はそれだけではない。なんと、父の小学生時代からの同級生であるA君を引き連れ、「東京をどんなもんか見たろうと思ってな」とおじさん2人で肩組むように仲良くやって来たのだ。父は兵庫県の山奥に生まれた男である。それから大阪で長く勤め、今は奈良で住み込みの「マンションの管理人のおじさん」をやっている。父にとって、東京は遠い。長年「結婚はしないから、そのつもりでいるように——」と言い続けてきた娘の突然の結婚にあたっては、マンションの住人たちから「こうするものよ」「こうするのがマナーよ」とあれこれお知恵を授かったらしい。「なんでA君と一緒なの?」「せっかくやから、東京観光もした方がええやろ」「言ってくれれば案内したのに」「あんまり手を煩わせたらいかんからな」それも父なりのマナーらしかった。さすがに顔合わせの席にA君が来ることはなかったけれど、その日の夕飯は奇妙なことに、わたしたち夫婦と父とA君の4人で寿司を食べることとなる。「夕方から、“江戸前の寿司”というやつを食うてみたい」これもマンションの人たちのお知恵なのだそうだ。ずいぶんと満足してくれたのは良かったけれど、そこで父とA君はずいぶんと日本酒で出来上がってしまった。「那須高原に旅行に行ったときは—— 」「お前があの車を買うたのは—— 」25年以上も前の話を、つい昨日のことのように話しては「ははは」と上機嫌に笑っている。そういえば、わたしの幼い頃は度々A君も家族旅行に参加していたっけ。家族を作らなかったA君は、半ばわたしたち家族の一員のようなものでもあった。けれど、わたしも大きくなり「家族旅行」らしきものが無くなってからは、そんなことを感じる機会も失っていたのだ。「続きは、うちで飲めばいいんじゃない?」そう言ってくれる夫のやさしさに感謝して、酔っぱらいの父とA君を自宅へと連れ帰る。そこからはさらにと二人の口数も増え、「はたしてこの宴会は終わるのだろうか」と徐々に不安にもなってくる。話題は、ああでもない、こうでもない、と30年も40年も遡っていくのだ。お開きにしようかと、「わざわざ来てくれたから、これお土産にして」そう添えて、わたしは錫(すず)でできた「ぐい呑み」を揃いでふたりに贈った。慣れない東京への旅の感謝のつもりだった。けれど、「こりゃあええなあ」「こりゃあええ」どうにもそれは逆効果で、ふたりはその場で使いたいと言い出し、日本酒をなみなみと注いでは何度も何度も飲み干していた。「より能(よ)い鋳物を、より能(よ)く作る」。『能作』と名付けられた富山生まれのその酒器は、きらきらと涼しくよく光る。上機嫌なふたりの顔に似合っていた。そして、父以上に酔いの回ったA君は、なぜだか突然「朝食はフレンチトーストが好きだ」と話し出す。甘い口当たりの日本酒で、そんなことを思い出したのだろうか。挙句、「ふたりが喧嘩をしたら、翌朝にはゆかちゃんがフレンチトーストを作るように」と、謎めいた約束までさせられる始末だ。「仲直りにはおいしいものがいちばん」「どんなに腹が立っても、朝ごはんはおいしいものを作って仲良くするといい」何度も何度も言うものだから、「はいはい」「わかったわかった」とわたしたちは適当な加減に頷いてやり過ごすのだった。長い時間を経て、ようやく腰を上げてふたりはホテルに帰ると言うから、見送りがてら、ぶらりぶらりと夜の街を4人で歩いた。駅につけば、たくさんの人が改札の中に飲み込まれていく。「じゃあ、気をつけて」「じゃあ仲良くな」そう言ってふたりの背中を見送ろうとすると、ふと父が振り返って、初めて彼に握手を求めて、「また会おうな。気楽にやりや」と言った。そしてわたしの肩をパタパタと叩きながら、「まあ、朝めしなんてもんは作ってあげたい方が作ったらええ。どっちがせなあかんということはないから。やってあげたいことをやってあげ。なんでもそうしいや」そんなふうに言って去っていった。なあんだ、そんなに酔ってないんじゃないか。きっと明日には憶えていないA君を連れて父は改札の奥に消えていく。真夏の夜みたいな4月のことだった。中前結花エッセイスト・ライター。元『minneとものづくりと』編集長。現在は、エッセイの執筆やブランドのコピーなどを手がける。ものづくりの手間暇と、蚤の市、本とコーヒーが好き。Twitter:@merumae_yukaぐい呑 3,960円「小さい出会い、長い付き合い」 他のストーリー小さい出会い、長い付き合い vol.1 「ハンカチのあの子」小さい出会い、長い付き合い vol.2 「クリスマスのお詫び」小さい出会い、長い付き合い vol.3 「ミシン台と海色の書斎」小さい出会い、長い付き合い vol.4 「レジャーシートは魔法のじゅうたん」

小さい出会い、長い付き合い vol.5 「ぐいっと呑むもの、呑まないもの」

惹きつけられるように、何気なく偶然出会った“もの”が、生涯の相棒になったり、特別で忘れられない贈り物になったり。そんな、不思議な「ものとの出会い」をエッセイストの中前結花さんが綴る連載エッセイ「小さい出会い、長い付き合い」。今回は、お父様とお父様の友人に贈った錫(すず)のぐい呑みのお話です。自分には、到底起こるはずもない——。そう考えていたことが、不意に目の前にパッとあらわれることがある。久々に訪れたわたしの“それ”は「結婚」で、そこからはなんだかもう芋づる式だった。兄妹のなかったわたしに、突然と妹や姪ができたこともそのひとつだ。ひさしぶりに「おかあさん」と呼ぶ人までできて、また「母の日」がたのしみな1日に戻った。市役所にも何度も足を運んだり、「記念だから」とちょっと高価な指輪を作ったりもした。何より、ちょっと良い和食屋さんで「両家の顔合わせ」なんてしたことは、なんだかふふふと我ながらおもしろかった。まさか数年前まで勤めていたオフィスのビルで、昼食をとる日が来るなんて。こんな「普通」がわたしの人生に待ち受けているとは、夢にも思っていなかったのだ。父は、亡くなった母の写真を携えて東京へとはるばるやってきた。けれど、お供はそれだけではない。なんと、父の小学生時代からの同級生であるA君を引き連れ、「東京をどんなもんか見たろうと思ってな」とおじさん2人で肩組むように仲良くやって来たのだ。父は兵庫県の山奥に生まれた男である。それから大阪で長く勤め、今は奈良で住み込みの「マンションの管理人のおじさん」をやっている。父にとって、東京は遠い。長年「結婚はしないから、そのつもりでいるように——」と言い続けてきた娘の突然の結婚にあたっては、マンションの住人たちから「こうするものよ」「こうするのがマナーよ」とあれこれお知恵を授かったらしい。「なんでA君と一緒なの?」「せっかくやから、東京観光もした方がええやろ」「言ってくれれば案内したのに」「あんまり手を煩わせたらいかんからな」それも父なりのマナーらしかった。さすがに顔合わせの席にA君が来ることはなかったけれど、その日の夕飯は奇妙なことに、わたしたち夫婦と父とA君の4人で寿司を食べることとなる。「夕方から、“江戸前の寿司”というやつを食うてみたい」これもマンションの人たちのお知恵なのだそうだ。ずいぶんと満足してくれたのは良かったけれど、そこで父とA君はずいぶんと日本酒で出来上がってしまった。「那須高原に旅行に行ったときは—— 」「お前があの車を買うたのは—— 」25年以上も前の話を、つい昨日のことのように話しては「ははは」と上機嫌に笑っている。そういえば、わたしの幼い頃は度々A君も家族旅行に参加していたっけ。家族を作らなかったA君は、半ばわたしたち家族の一員のようなものでもあった。けれど、わたしも大きくなり「家族旅行」らしきものが無くなってからは、そんなことを感じる機会も失っていたのだ。「続きは、うちで飲めばいいんじゃない?」そう言ってくれる夫のやさしさに感謝して、酔っぱらいの父とA君を自宅へと連れ帰る。そこからはさらにと二人の口数も増え、「はたしてこの宴会は終わるのだろうか」と徐々に不安にもなってくる。話題は、ああでもない、こうでもない、と30年も40年も遡っていくのだ。お開きにしようかと、「わざわざ来てくれたから、これお土産にして」そう添えて、わたしは錫(すず)でできた「ぐい呑み」を揃いでふたりに贈った。慣れない東京への旅の感謝のつもりだった。けれど、「こりゃあええなあ」「こりゃあええ」どうにもそれは逆効果で、ふたりはその場で使いたいと言い出し、日本酒をなみなみと注いでは何度も何度も飲み干していた。「より能(よ)い鋳物を、より能(よ)く作る」。『能作』と名付けられた富山生まれのその酒器は、きらきらと涼しくよく光る。上機嫌なふたりの顔に似合っていた。そして、父以上に酔いの回ったA君は、なぜだか突然「朝食はフレンチトーストが好きだ」と話し出す。甘い口当たりの日本酒で、そんなことを思い出したのだろうか。挙句、「ふたりが喧嘩をしたら、翌朝にはゆかちゃんがフレンチトーストを作るように」と、謎めいた約束までさせられる始末だ。「仲直りにはおいしいものがいちばん」「どんなに腹が立っても、朝ごはんはおいしいものを作って仲良くするといい」何度も何度も言うものだから、「はいはい」「わかったわかった」とわたしたちは適当な加減に頷いてやり過ごすのだった。長い時間を経て、ようやく腰を上げてふたりはホテルに帰ると言うから、見送りがてら、ぶらりぶらりと夜の街を4人で歩いた。駅につけば、たくさんの人が改札の中に飲み込まれていく。「じゃあ、気をつけて」「じゃあ仲良くな」そう言ってふたりの背中を見送ろうとすると、ふと父が振り返って、初めて彼に握手を求めて、「また会おうな。気楽にやりや」と言った。そしてわたしの肩をパタパタと叩きながら、「まあ、朝めしなんてもんは作ってあげたい方が作ったらええ。どっちがせなあかんということはないから。やってあげたいことをやってあげ。なんでもそうしいや」そんなふうに言って去っていった。なあんだ、そんなに酔ってないんじゃないか。きっと明日には憶えていないA君を連れて父は改札の奥に消えていく。真夏の夜みたいな4月のことだった。中前結花エッセイスト・ライター。元『minneとものづくりと』編集長。現在は、エッセイの執筆やブランドのコピーなどを手がける。ものづくりの手間暇と、蚤の市、本とコーヒーが好き。Twitter:@merumae_yukaぐい呑 3,960円「小さい出会い、長い付き合い」 他のストーリー小さい出会い、長い付き合い vol.1 「ハンカチのあの子」小さい出会い、長い付き合い vol.2 「クリスマスのお詫び」小さい出会い、長い付き合い vol.3 「ミシン台と海色の書斎」小さい出会い、長い付き合い vol.4 「レジャーシートは魔法のじゅうたん」

臨時休業のお知らせ

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いつもCRAFT STORE をご利用いただき、ありがとうございます。誠に勝手ではございますが、当店では以下の日程で臨時休業を頂戴いたします。休暇期間2022年5月27日(金)ご用件があるお客様は、上記日付以外の受付時間:平日 11:00-18:00(土日祝を除く)にお問い合わせください。お客様にはご迷惑をお掛けいたしますが、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

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【6月15日から】soil / soil GEMシリーズ価格改定のお知らせ

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2022年6月15日(水)より、soil,soil GEMの価格を改定することとなりました。対象アイテムは下記になります。soilシリーズCOASTER large circle(2枚セット)従来価格:1,980円(税込) → 改訂価格:2,200円(税込)COASTER large circle 2,200円COASTER large square / assort従来価格:3,960円(税込) → 改訂価格:4,400円(税込)COASTER large square / assort 4,400円AMENITY TRAY従来価格:5,500円(税込) → 改訂価格:6,050円(税込)[soil-amenity-tray]DRYING TUBE従来価格:4,290円(税込) → 改訂価格:4,400円(税込)DRYING TUBE 4,400円UMBRELLA STAND従来価格:7,150円(税込) → 改訂価格:8,250円(税込)UMBRELLA STAND 8,250円RAZOR TRAY従来価格:2,860円(税込) → 改訂価格:3,080円(税込)[razor-tray]FRESHEN・単品従来価格:1,100円(税込) →...

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2022年6月15日(水)より、soil,soil GEMの価格を改定することとなりました。対象アイテムは下記になります。soilシリーズCOASTER large circle(2枚セット)従来価格:1,980円(税込) → 改訂価格:2,200円(税込)COASTER large circle 2,200円COASTER large square / assort従来価格:3,960円(税込) → 改訂価格:4,400円(税込)COASTER large square / assort 4,400円AMENITY TRAY従来価格:5,500円(税込) → 改訂価格:6,050円(税込)[soil-amenity-tray]DRYING TUBE従来価格:4,290円(税込) → 改訂価格:4,400円(税込)DRYING TUBE 4,400円UMBRELLA STAND従来価格:7,150円(税込) → 改訂価格:8,250円(税込)UMBRELLA STAND 8,250円RAZOR TRAY従来価格:2,860円(税込) → 改訂価格:3,080円(税込)[razor-tray]FRESHEN・単品従来価格:1,100円(税込) →...

【数量限定】大理石の端材を使った新色カトラリーレストが登場!

【数量限定】大理石の端材を使った新色カトラリーレストが登場!

お知らせ tayfullカトラリーレスト限定色の販売につきまして、6/9(木)に終了いたしました。 定番色の「カスミ」は現在発売中ですので、ぜひご覧ください。 ▼商品ページはこちら▼tayfull カトラリー 2,700円一点ずつさらりと磨かれた大理石の質感が気持ちの良い使い心地。テーブルに置くだけで、毎日の食事にちょっとした高級感を添えてくれる「tayfullカトラリーレスト」。昨年の夏の発売以降、多くの反響をいただいたカトラリーレストから新色が登場します!今回の大理石は「オニックス」と「ロッソ」の2色。ロッソオニックス数十年前に家具や建築用の資材として、ヨーロッパから石材の産地山口県美祢市に入ってきた石です。現在では新たに輸入されることもなく、当時の端材だけが産地には残っています。始まりは工房に転がっていた石の山そんな端材を見つけたのがtayfullプロデューサーのちひろさん。「これ可愛い!これでレストやろうよ」そんな一言で新色の構想がはじまりました。数量限定の2色石の山の中から沢山掘り起こしましたが、既に輸入されていない大理石。希少で数に限りがありますので、今回は数量限定でのお届けとなります。ヨーロッパという土地で数億年かけて蓄積、そして地上に出てきた石が食卓に並ぶと考えるとなんだかロマンを感じますよね。(たまに化石も入っていますが、品質、使用上ともに問題はございません。ちょっと太古のロマンを感じる『あたり』のようにお楽しみください。)【終了しました】受注生産でのお届けになります発売は5月20日(金)~6月9日(木)までの期間限定。発売開始のお知らせはメルマガや各種SNSからお知らせしますので、お楽しみに。貴重な大理石の端材。あらかじめ大量に生産して余りが出ないよう、今回はご注文をいただいてから制作をする受注生産で行わせてください。ご注文状況にもよりますが、発送は6月下旬以降に順次行います。少々お時間をいただきますが、この機会にぜひ限定の新色レストを食卓に迎えてみてはいかがでしょうか。購入ページはこちらから。tayfull カトラリー 2,700円

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お知らせ tayfullカトラリーレスト限定色の販売につきまして、6/9(木)に終了いたしました。 定番色の「カスミ」は現在発売中ですので、ぜひご覧ください。 ▼商品ページはこちら▼tayfull カトラリー 2,700円一点ずつさらりと磨かれた大理石の質感が気持ちの良い使い心地。テーブルに置くだけで、毎日の食事にちょっとした高級感を添えてくれる「tayfullカトラリーレスト」。昨年の夏の発売以降、多くの反響をいただいたカトラリーレストから新色が登場します!今回の大理石は「オニックス」と「ロッソ」の2色。ロッソオニックス数十年前に家具や建築用の資材として、ヨーロッパから石材の産地山口県美祢市に入ってきた石です。現在では新たに輸入されることもなく、当時の端材だけが産地には残っています。始まりは工房に転がっていた石の山そんな端材を見つけたのがtayfullプロデューサーのちひろさん。「これ可愛い!これでレストやろうよ」そんな一言で新色の構想がはじまりました。数量限定の2色石の山の中から沢山掘り起こしましたが、既に輸入されていない大理石。希少で数に限りがありますので、今回は数量限定でのお届けとなります。ヨーロッパという土地で数億年かけて蓄積、そして地上に出てきた石が食卓に並ぶと考えるとなんだかロマンを感じますよね。(たまに化石も入っていますが、品質、使用上ともに問題はございません。ちょっと太古のロマンを感じる『あたり』のようにお楽しみください。)【終了しました】受注生産でのお届けになります発売は5月20日(金)~6月9日(木)までの期間限定。発売開始のお知らせはメルマガや各種SNSからお知らせしますので、お楽しみに。貴重な大理石の端材。あらかじめ大量に生産して余りが出ないよう、今回はご注文をいただいてから制作をする受注生産で行わせてください。ご注文状況にもよりますが、発送は6月下旬以降に順次行います。少々お時間をいただきますが、この機会にぜひ限定の新色レストを食卓に迎えてみてはいかがでしょうか。購入ページはこちらから。tayfull カトラリー 2,700円