鍋島 青磁/青瓷 貫入マグカップ

歴史まで味わうマグカップ

「青磁/青瓷 貫入マグカップ」は翡翠色が美しい、シンプルながら表情に奥行きのあるマグ。高級磁器を手掛けてきた歴史のある、鍋島焼の虎仙窯による器です。

［左から］鍋島青磁 マグカップ、鍋島青瓷 貫入マグカップ

​​青磁と青瓷はどちらも「せいじ」と読むものの、違いは土の違いで、磁器と陶器の違い。

青磁はその字の通り磁器を使い、ベースはさらりと白くマットな素地。ヒスイのような青の美しさを最大限引き出した優雅さです。飲み口部分は釉薬が薄いから、白く際立っているのも注目。

鍋島青磁 マグカップ

陶器がベースの「青瓷」は、ひび割れ模様の「貫入」が入っています。ひびがあるから釉薬の層を感じさせ、透明感が味わえるのが貫入の魅力。

余談ですが、焼き上がって月日が浅い貫入はピキっと小さく鳴りながらひび割れ、少しずつ模様が増えていくことがあります。このマグも使ううちにひび割れが進み、経年変化を楽しめるのです。

鍋島青瓷 貫入マグカップ

両者で飲み口の厚みがわずかに異なり、青磁は薄めの仕上がりで、青瓷は少し厚め。とはいえそこまで大きな差ではありません。

モダンの裏に、伝統と歴史。

鍋島および鍋島藩とは、歴史に詳しい方ならご存知、現在の佐賀県にあたります。この地域は有田焼や波佐見焼がすっかりおなじみですが、有田町の北に接する伊万里市、大川内山(おおかわちやま}で作られているのが鍋島焼。

17世紀に作られた藩直営の窯で、もっぱら各地の将軍や大名に贈るための、特に高級な磁器のことを鍋島焼と呼んだのがオリジンと云われています。

［左から］鍋島青磁 マグカップ、鍋島青瓷 貫入マグカップ

その鍋島焼の長い歴史のうち、代々青磁の製作と絵描きの用命を承っていたのが「虎仙窯」です。鍋島焼は言ってしまえば、古くは将軍や大名しか手にできなかったもの。そのエッセンスを踏襲しつつ、現代の日常にプロダクトとして生まれたのが「青磁/青瓷 貫入マグカップ」なのです。

鍋島焼、贈り物にもどうぞ。

歴史的意味合いもありながら、シンプルでモダンなデザイン。パッケージもしっかりとしているから、ギフトとしても贈りやすいアイテムです。

それに「大名に贈るために生まれた焼き物」をプレゼントするって、なんとも洒落てますし。

同じく鍋島焼虎仙窯、青磁の煎茶碗もあります。

鍋島 青磁 煎茶碗

2,420円

商品詳細

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