
プロの料理人直伝。いつもの料理を変えるうつわ選びと盛り付け方
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こんにちは、CRAFT STOREスタッフのあやのです。
時間が立つのは早いもので、あっという間に9月が終わろうとしていますね。すっかり秋がやってきました。
この頃お客様から、「お家で料理を作るのが楽しくなってお皿を買いました!」という声をいただくことがあります。おうち時間を楽しみ方として料理をされる方も多いのですね!
秋といえばやはり、食欲の秋…。これからも家での料理を楽しむ方に、とっておきのコラムをお届けします!
今回はなんとプロの料理人に、CRAFT STOREの人気商品を使っていただきました!
うれしいことに、すべておうちで作れるメニュー。お皿と盛りつけ方にこだわるだけで、いつもの料理が驚くほど素敵に!私が作ったことのある料理も、まるでレストランで食べるような素敵な一品に。とてもお勉強になる時間でした。
ご協力いただいたのは、大野 尚斗シェフです。
大野シェフは、福岡県のフレンチレストランで2年間の修行を経て、ニューヨークの「The Culinary Institute of America(CIA)」へ。卒業後はシカゴのミシュラン3星レストラン「Alinea(アリネア)」の部門シェフとして活躍されていました。当時のお話を聞くと、なんと1日22時間も働き詰めの毎日だったそう。本当に厳しい世界で努力を続けてこられた方なんですね。
その後世界各国の料理店でも修行を重ね、いまでも料理の腕を磨き続けています。緊張していた私にも気さくにお話してくださって、楽しそうに料理の話をする姿が印象的な、素敵なシェフでした!
今回大野シェフに使っていただいたのは、贈り物としても選ばれる八角形の波佐見焼「eni(エニ)」、水面をイメージしたガラスのうつわ「billow plate(ビロープレート)」、人気作家のイイホシユミコと木村硝子店のコラボレーションから生まれた「dishes pilate(ディッシーズプレート)」です。
CRAFT STOREでも特に人気のうつわたち。プロの料理人はどのように使ってくださるのか、お部屋に広がる良い香りにわくわくしながら、完成を待たせていただきました。
3色ナムルとeniの余白
八角形の白いプレート「eni」に盛り付けられたのは、きゅうり、にんじん、もやしを使った『3色ナムル』。
なんと言っても見た目が美しい…!きれいに重ねられた形と食材の鮮やかな色が、マットな白ですごく映えていて、なんだか食べるのがもったいない!
「ポイントはサイズと盛り方ですね。3つの食材のサイズをちゃんと揃えることが大事です。サイズが揃うだけでもきれいに見えますよ。
あとは、盛りすぎないこと。1辺に使うナムルの量が多かったり、高く重ねすぎたりするのに注意してくださいね。」
「eniは中心に円があるので、そこに盛り付けると自然といい感じの余白を作ってくれます。盛り付けにおいて余白はすごく大切です。使いやすい白なので、どんな料理にも合わせやすいですね。色鮮やかな料理をのせると、きれいに色が映えると思います。」
鮮やかなフレンチトーストが引き立つマットな白
そしてもう一枚のeniには、一口サイズの『フレンチトースト』が。表面に並んだフルーツと花びらの色合いが素敵で、一つひとつに可愛さがギュッと詰まっています。
華やかな色合いが、プレートの白にすごく映えていました。おしゃれなカフェに来たようで、ついつい写真に残しておきたくなるくらい。食べるのがもったいなかった…!
「このフレンチトーストも特別な材料は使わず、みなさんが家で作るときと同じ、基本的な材料だけで作っています。表面のフルーツは均等の薄さで切って、フレンチトーストの上に並べてからカットしています。」
「フレンチトーストを美味しく作るコツは、白っぽくなるまで混ぜた卵と砂糖、少し温めた牛乳や生クリームで卵液を作ること。冷める過程で味が染み込むため、卵液が温かいうちに食パンを浸すことが大切です。
前日の夜から浸しておくと、より美味しくなります。中火でじっくり焼き上げまてください。」

波打つbillow plateで食材にみずみずしさを
水面をそのままお皿にしたような「billow plate」には、つやのあるお肉が!器の効果もあってか、ごまの香ばしい香りがより食欲をそそる『鶏の坦々たれ和え』です。
一口いただくと、鶏肉が本当に柔らかくてぷりぷり!ごまや豆乳、豆板醤やコチュジャンでつくるという坦々たれは、まろやかさの中に程よいピリっと感があって、子供も大人も喜んでくれそうな一品です。水面に料理が浮かんでいるようで、不思議と目を引く一品になりました。
「この料理のポイントは鶏の茹で方。片栗粉がついた鶏肉を沸騰したお湯の中へ入れ、再び沸騰しだしたら火を止めます。しっかり氷水でしめるのを忘れずに。坦々たれは練ごまや豆乳、豆板醤、ごま油、醤油に黒酢など、お家にある調味料で作りました。」
「billow plateのようなお皿には、サラダやカルパッチョのような生ものをつかった料理が合います。フルーツにもぴったりですね。ただ切っただけのフルーツでも、乗せるお皿にこだわるだけでもっと新鮮にみえますよ。」

カジュアルな朝食も品のあるディナーもdishes plateに
人気作家のイイホシユミコさんと木村硝子店によるダブルネームのdishes pilateからは、特に人気のsand beige(サンドベージュ)を使っていただきました!
お皿の中央に上品に盛り付けられていたのは『カルボナーラ』。レストランで見たことのあるようなその姿に、つい「お店のメニューですか…?」と聞いてしまいました。
CRAFT STOREのでは朝食のパンやサラダをのせてご紹介しているのですが、料理や盛り方が変わるだけで、お皿の表情も全然違って見えるのですね。
「もちろんこれも、一般的な材料とレシピで作ってます(笑)こだわったのは盛り付け。同じカルボナーラでも、お皿いっぱいに盛り付けるか、程よい量でお皿の余白を作って盛り付けるかで印象が全く違いますよ。
レストランのシェフがパスタを盛りつけるときは、お玉の中で量と形を整えてからお皿に盛ります。あとは食べる人の目線の位置を考えながら、高さを出して盛りつけるのも大事ですね。」
「dishes pilateは1番使いやすかったですね。軽いし、リムの高さも丁度いい。落ち着いた色味なので、リゾットやクリーム系の煮込み料理にもぴったりだと思います。たくさん盛りすぎず、シンプルに仕上げるのがポイントです。」

どの料理に使う食材も、本当におうちでよく見かけるものばかり。この日はスタッフが実際にスーパーで購入した食材のみを使って調理していただきました。
フレンチトーストは私の大好物でよく作るので、大野シェフのアドバイスを実践して、さっそく週末に作ってみようと思います。「ご褒美みたいなフレンチトーストが、私にも作れるかも」と考えるだけで、ちょっとわくわくします。
お皿と料理の組み合わせにもこだわって、おうち時間をもっと楽しむ料理を作ってみてくださいね。