「もとしげ」こと元重製陶所は、大正14年からすり鉢を専門に手掛ける石見焼(いわみやき)の作り手。 石見焼は、18世紀より作られている島根県江津市を中心とした石見地方の焼き物です。 高温で焼きあげ耐久性に優れることから「はんど」と呼ばれる「かめ」のような大型の貯蔵容器をはじめ、こうしたすり鉢の製造でも有名な産地です。 内側の「くし目」は、専用の道具を使って一つ一つ手仕事でつけられています。すり味が全く違うのです。こうして人の手がかかりながらも、徹底的に生産を効率化することで手頃な価格に抑えられていることも特徴です。