Classic ボウル

個性が魅力になる器

日本有数の陶磁器産地として知られる岐阜県土岐市から、作山窯の「classic ボウル」をお届けします。

［左］ピンク、［上］ホワイト、［下］ブルー、［右］グリーン

ナチュラルでやさしい4つのカラー。土素材のやわらかさもちゃんと残っていて、ずっと使っていたような安心感を覚えました。

それぞれ表面に色の濃淡があったり、溜まりがあったり、グラデーションができていたり。一見模様のようにも見えますが、どれも手しごとだからこそ生まれたその子だけの表情です。

グリーン

Classicシリーズの器は、窯変釉を用いて作られています。

窯変（ようへん）とは焼き上げ中に起こる色の変化。器を焼き上げるときの窯内での位置、火のあたり方や温度、釉薬に含まれる成分など、いろんな要素が相まって起こります。

そんな変化をより引き出してくれる釉薬を施した器です。どんな表情に仕上がるかは、窯から出てくるまで誰にもわかりません。もちろん職人さんにも。

私は手しごとによって生まれる個体差が好きなので、同じものでも釉薬の動きや色味を凝視してしまいます。むしろそれが醍醐味だと思っているくらい。

窯変は同じ模様を作り出せないので、私の手元に来てくれたボウルはもちろん唯一無二。ものづくりの裏側を知ると、器にもご縁を感じます。

貫入もあるので使い続けることによる変化も楽しむことが出来ますよ。ピンクやホワイトは特に貫入が見つけやすいかも。

表面にひびのような細かい模様がはいる貫入は、焼成後の冷却時、陶土とそれに混ぜる釉薬によって生じるもの。もちろんひとつずつ違った仕上がりになります。

ここから汁気が少しずつ、本当に少しずつ染みて、ながく使うとだんだん色が変化します。たくさん使ってあげたいなぁ。

Classic ボウルは丼ぶりとしてはやや小さめ。広くて浅いので、ちょっと食べたい時のごはんにぴったりです。1人分のサラダを盛るにも丁度いいと思います。

ついつい手に取ってしまうこのサイズ、ひとつあると本当に便利なんですよ。

ピンク

職人が考える、食器の「美しさ」

作山窯が作るのは、私たちの生活に“美しく”馴染む器。美しさにこだわった器はシルエットも質感も魅力的で、眺めているだけでわくわくします。

ですが作山窯がこだわる「美しさ」とは、単に見た目だけを指しているわけではありません。私たちの暮らしに馴染むのか、使い心地の良さを実感できるのか。使ってわかる器の魅力もまた、器の美しさなのです。

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