
土の子窯
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土の子窯は三重県は甲賀市の焼き物、信楽焼の窯元です。古くからこの地に根付く、信楽焼らしい緋色の焼き物を作られています。
伝統の緋色。
信楽焼は「日本六古窯」に数えられるほど日本でも古い産地であり、熱に耐える良質な陶土がある土地でもあったそうです。土の子窯は、古くから「信楽焼」として愛される素朴でありながら繊細な緋色の陶器を作られている今では数少ない窯元。先代の皆川隆さんによって窯が築かれ、皆川仁史さんによって継がれています。

土の子窯では「登窯(のぼりがま)」という、薪を使う昔ながらの窯で制作されています。登窯は火がある方向や灰の被さり方など、様々な要因で一点一点まったく異なる表情の作品ができあがるもの。
たとえば緋色の濃い方は、火元がある方向。熱の流れが炎のような独特の模様を作り出すのだそうです。

さらに灰をかぶるところはガラス質になり、厚みによって徐々に美しい紫色に移り変わります。前提として、良質な土でないとこのような表情は出ないのだそう。
それは作家さん自身も完全にコントロールできるものではないそうで、まさに一つとしておなじものはありません。だからこそ、その結果できたものが美しいのかもしれません。

産地の中でいくつか巡らせて頂いた中でも、土の色味や釉薬の表情に惚れ惚れするような作品が並べられていました。なんと言っても信楽焼きらしい「緋色」。現在では貴重になった、信楽の土ならではの色なのだそう。

スタッフがお伺いした際、紫が神秘的でとても美しいお椀でお抹茶をご馳走になりました。この抹茶碗はCRAFT STOREではお取り扱いできないお値段ですが、うつわ好きとしていつか、ちゃんと買わせて頂きたいものです。

信楽の伝統的な焼き物を作られている土の子窯。信楽に行く機会があったら、ぜひ訪れてみてください。

土の子窯展示場
電話番号
0748-82-2586
住所
滋賀県甲賀市信楽町長野1182