繊細な風合いの品々で、凛とした食卓に

繊細な風合いの品々で、凛とした食卓に

普段使いするうつわを選ぶとき、どんなデザインのものを選ぶことが多いですか?シンプルで飾らないもの、食卓を明るくしてくれる鮮やかなもの、どっしりとして安心感のあるものなど、ある程度の基準があると食卓にまとまりが生まれますよね。

ここでは、普段使いできる機能性を保ちながらも、洗練された風合いに仕上げられたうつわたちをご紹介。ちょっとだけ姿勢を正したくなるような、それでいて安心感を覚えるような。そんな食卓にしてくれる、繊細で凛とした表情のうつわが揃っています。

伝統工芸士が紡ぐ新しい伝統の形

漆屋はやし(和歌山) | さくらのお箸(夫婦)

漆屋はやしお箸

経済産業大臣指定の伝統的工芸品に指定された紀州漆器。無駄のないシルエットと、バイカラーに塗り分けられた漆が目を引くこちらは、その認定伝統工芸士・林克彦さんが丹精を込めて塗り上げた、漆の夫婦箸です。

丁寧に塗られた本漆は見た目に鮮やかなだけでなく、しっとりとした指触りにもつながっています。お米もくっつきにくく、抗菌作用で気持ちよく使うことができるというのも嬉しいポイントです。

漆屋はやしお箸使用感

本漆だからと言ってうやうやしく扱う必要はありません。木の国和歌山で作られる紀州漆器は、室町時代から現在に至るまで「人々の暮らしに寄り添う漆器」を生み出すスタイルを継承。耐久性も高く、見た目だけでない実用性が宿っています。

代々受け継いだ伝統技法を土台に、現代の食卓にも馴染むデザインに仕上げられたこの夫婦箸。桜の枝には安産祈願の意味もあるので、ご自宅用だけでなくプレゼントにも喜ばれそうです。

触れていたくなる、可憐な有田焼

1616 / arita japan(佐賀) | TYパレスプレート

1616パレスプレート

しっとりとした質感と、思わず指を沿わせてしまう可憐な造形。このお皿、実は有田焼なんです。その無駄を排したデザインにより、和食はもちろん洋食にも使える懐の広さを備えています。

その繊細な見た目から、取り扱いも繊細なのでは?と思ってしまうかもしれませんが、心配ご無用。密度の高い有田焼の粘土を高温で焼き上げているため、耐久性は一般的な磁器と比べても遜色がありません。

1616パレスプレートコーデ

釉薬を掛けずに焼き上げた表面は吸い付くような指ざわり。マットな質感が上品さを感じさせます。日本の美意識を感じさせ、なおかつ洋食にもマッチする。そんなデザインに、海外の愛用者も増えているんだそう。

有田焼世界発信の旗手的存在、 1616 / arita japan 。その不動の人気アイテムであるパレスプレートは、一度触れてみていただきたい商品です。

1616 arita japan/TYパレスプレートの詳細を見る

木目に赤い帯を締めた、老舗の遊び心

井助商店(京都) | MOKUシリーズ ボウル

井助商店moku

創業180年を数える漆器専門店、井助商店。そんな京都の老舗が生み出したモダンデザインのテーブルウェア「MOKU」シリーズのボウルです。「MOKU」はもちろん「木目」のこと。

この「MOKU」シリーズのボウルは、「積み重ね」や「入れ子」構造をデザイン化。4サイズのボウルを全て積み重ねたときにできる波紋のような形状が特徴です。見た目だけでなく、収納もかさばらないので、機能面でも文句なし。

2013年1月には世界最高峰のインテリア&デザイン関連見本市「メゾン・エ・オブジェ」で先行披露。その際欧州のバイヤーからも高い評価を受け、すでに有名ブランドからの受注が入っています。

井助商店mokuコーデ

木目にすっと伸びた二本の赤い線が、温かみの中にも洗練された印象を与えてくれます。現代の日常に馴染むような漆器を、という老舗の粋なものづくりが伝わってくる木の器です。

isuke/MOKU ボウルの詳細を見る

食卓にさりげない上品さを

毎日使う食器となると、どんな料理にも合わせやすいシンプルなものを選びたくなりますよね。シンプルという点だけで見れば本当にたくさんの食器が存在しますが、さりげない繊細さを併せもったものは意外と少なかったりします。

落ち着きの中にちょっとした遊び心や奥ゆかしさを感じさせてくれるようなうつわたちは、ずっと使い続けるのにぴったり。是非みなさんも、一度手に取ってみてはいかがでしょう。

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