
花のような器「輪花皿」で、食卓を華やかに飾ろう。
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花びらのようなフチをもつ「輪花皿」は、盛るだけで食卓に華やかさを添えられる魔法の器。CRAFT STOREが集めた、日本各地の輪花皿をまとめてみました。
輪花皿とは
輪花皿とは、ざっくり言ってしまえば花のような形をしたお皿のこと。
もともとは梅の花のような、特にふんわりと大きめな花びら状のフチをもつお皿に付けられる名前です。たとえばこのような、信楽焼の「輪花小鉢」もわかりやすい輪花皿のひとつ。

花のような形のお皿でも輪花皿の他に「菊花皿」だったりと色々な呼ばれ方がありますが、昨今ではお花のようであれば「輪花皿」と名付けられていることも多く、どうやら厳密に決まっているわけではないようです。
テーブルに、華を添えよう。

輪花皿のいいところは食卓が華やかに、にぎやかになること。たとえばパンなんかをぽんと置いただけでも、形のにぎやかさがあるので寂しくないというか、殺風景にならないんです。お皿ってリム(フチ)のデザインって大事だなあと気付かされます。
一見どことなく和な雰囲気が漂う輪花皿ですが、意外と料理の和洋中、何にでも使えてしまうのもうれしいところ。

椎茸のパン粉焼きを盛り付けてみました。色が地味でも、お皿のおかげで何だか「うやうやしい感じ」がしませんか。
というわけで今回は、輪花皿と名付けられていようとなかろうと「お花っぽい華やかな形の器」という、ちょっとゆる〜い括りでCRAFT STOREのアイテムを集めてみました。
松光山 輪花皿
「松光山」は、山口県の「萩焼」の窯元さん。4つのサイズに4つのカラーがあり、なんとも繊細な色のグラデーションが美しい。カラー次第で可愛くも、シックにも演出できるお皿です。
釉薬が溜まったような表情に抜け感があって素敵ですね。

よくみると「貫入」と呼ばれる細かなヒビのような表情が入っており、永く使うことでひび模様に色が着く「七化け」と呼ばれる変化が楽しめるお皿でもあります。


1616/ TYパレスプレート
その名の通り「パレスホテル」のためにデザインされたというプレート。かわいらしくなりすぎず、どこか厳かな気品も持ち合わせる絶妙なデザイン。テーブルに落ちる陰影すらも美しく、マットな質感もまた上品なんです。

マットな表面とはいえ、液体が染み込んでしまうようなことはありません。実はそのままオーブンに入れて料理することもできる、便利なお皿でもあるんです。

結婚祝いの贈り物としてもぴったり。CRAFT STOREでも、特に人気のアイテムです。

わかさま陶芸 kinari リンカプレート
こちらは栃木県のやきもの、益子焼の輪花皿。萩焼と同じくいわゆる「土もの」とも言われる陶器なので、ナチュラルな表情が出やすいのが特徴です。

たとえばフチの部分にうっすら土の生地が透けているところ。サラサラとしたさわり心地です。


わかさま陶芸 朝顔鉢
おなじく「わかさま陶芸」からは、鉢も出ています。「朝顔鉢」はkinariと同じくナチュラルなホワイトと、鮮やかなシャビーターコイズの2カラーがあります。

ターコイズブルーの器って使いづらいようで、トマトや卵のような暖色系の料理がすご〜く映えるんです。青い器をなんとなく避けてきた方も、是非試してみて。


石丸陶芸 キクワリ 丸皿
お次はおなじみ「波佐見焼」。長崎県の波佐見町は磁器が主な産地で、薄く繊細でもかたく焼き締められているから丈夫なところが特徴。

ポップな印象のデザインだけど、持ち上がったフチのおかげで意外と深さがあり、汁気のあるものでも使いやすそう。日常使いにはもってこいですね。

[kikuwari-round]
TS+ 田中聡 リムプレート
輪花皿とはちょっと違うけど、こちらのリムプレートもおすすめ。兵庫県は「丹波焼」、丹水窯の田中聡さんによる器です。
まるで長年かけて育てられた、ヴィンテージのようなラフな質感がすばらしい。CRAFT STOREでもロングセラーなアイテムです。

[ts-_limplate]
同じく丹波焼で、もう少し落ち着いた表情の「TS White」シリーズもあります。


食卓が咲く器
花の形とは言っても、ひとえに可愛いだけじゃないのが輪花皿。いつもの料理でも、輪花皿に盛り付けるだけでもガラッと印象が変わるかもしれませんよ。ぜひ輪花皿をお試しください。
