
【インタビュー】eniマグを実現させた職人たちの技術|丸朝製陶所
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2019年11月22日より発売を開始した「eniマグ」。縁起の良さや使いやすさにとことんこだわったマグカップは、岐阜県多治見市にある『丸朝製陶所』で、一つひとつ丁寧につくられています。
「eni plate」をつくる『菊祥陶器』の木下さんにマグカップづくりを相談した時に、ご紹介いただいたことがきっかけで出会えた丸朝製陶所。“ご縁”を大切にするeniらしいものづくりになったな、と思います。
今回は丸朝製陶所の松原 圭士郎さんにお話を伺いました。実現するのは本当に難しく、試行錯誤を繰り返してつくったという「eniマグ」。製造の裏側や、ものづくりに対する想いを聞くことができました。
ー丸朝製陶所について教えて下さい。
「丸朝製陶所は1916年に創業して、今年で103年目になります。創業当時からカップ&ソーサーをつくってきました。
その頃は貿易がメインで、ほとんどの商品を北米へ輸出していました。
国内向けにはほとんど商品をつくっておらず、海外向けのブランド食器メインで、ずっと100年間カップ&ソーサーをつくってきました。
その名残があるので、マグカップづくりがメーカーの強みです。(マグカップの)ハンドルをつけることを、どのメーカーよりも得意としています。」
ーeniマグをつくるときに、1番難しかったことは何ですか?
「eniマグの1番難しかったことは、ダントツで釉薬を塗るところですね。
eniマグはカチッと八角形を作ってるので、どうしても角がとがってしまいます。
そうすると底が切れたり釉薬が角に溜まったりして、そこから切れが生じてしまうんです。
だからその釉薬の塗り方や濃度を通常よりもすごく気をつけないと、全部不良がになってしまう。そこが1番難しかったですね。普通の食器よりも、塗るのは本当に苦労しています。(笑)
これがまたマットなので難しいんですよ。マットの釉薬は、普通の食器よりも難しいんです。
だから一般の雑貨屋さんにマットがないのはみんな逃げてる。逃げないと均一にできないし、商品、プロダクトとして均一性を保とうと思うと、マットっていうのは凄く難しい。一般市場に(マットが)あまりないのはそういうことなんです。これはメーカーの腕の見せ所ですね。」

ー夢ってありますか?
「僕や会社の夢としては、「世界一のカップメーカーになる」こと。これはずっと掲げている目標です。
カップに特化したメーカーなら、世界一にいつかなれると思います。世界中から依頼を受けれるメーカーになりたいです。
やっぱり「お客さんのために良い商品をつくる」というのが丸朝製陶所の役目なので、そこをどんどん世界に広めて行けたらなと思っています。」
たくさんのこだわりと想い、そして丸朝製陶所の職人技が詰まった「eniマグ」。ぜひチェックしてください!
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