そば猪口は蕎麦だけならず。いろいろな使い方と、おすすめを集めました。
そば猪口は蕎麦だけならず。フリーカップとしてとても便利なそば猪口アイテムを、スタッフの暮らしの中での使い方も交えてご紹介していきます。
そば猪口とは
「そばちょこ」と聞いて何のことかパッと浮かぶ方は、もしかすると意外と少ないかも知れません。「おちょこ」と言えばお酒を飲むための小さな器のことですが、「そば猪口」は、蕎麦をそばつゆにつける器のこと。お蕎麦屋さんでざる蕎麦を頼んだら出てくる、つゆが入っているあの器ですね。
今ではそば猪口なんて名前が付けられているわけだけど、もともとは今ほど用途が決められているわけではなかったそう。和え物を盛り付けたり、湯呑として使ったりする小さな器のことで、まさに日常の雑器という感じだったようです。
そばだけじゃない、そば猪口の使い方。
そば猪口は、そばつゆをつけるのにしか使っちゃいけないルールがあるわけじゃありません。ここで本来の「猪口」にかえって、フリーカップとしてのそば猪口の可能性を探ってみましょう。
小鉢として
まずは小鉢として使っても、文句なしの可愛さです。常備菜をちょこんと盛り付けて、いくつか食卓に並べたときのなんとなく嬉しい感じは何でしょうか。作り置きを充実させたくなります。
カップ、湯呑として
湯呑といえばもう少し円筒形で背が高かったりお椀型のものが多いですが、そば猪口でお茶を飲んでもまったく問題なし。むしろそば猪口は高台がなく、しゅっとしたスマートな形が多いので、個人的には好きだったりします。
酒器として
晩酌のお供にも。大きさ的には「おちょこ」というより「ぐい呑」に近いですね。ロックでもどうぞ。後でご紹介する「蕎麦猪口大事典」シリーズは飲み口が薄く、キリッとしたお酒におすすめ。
スープカップとして
「藍駒」シリーズのような、ちょっと大きめのそば猪口なら、スープやお味噌汁を飲む汁椀として使っても問題なく使えます。
デザートに。
ちょっとしたおもてなしの甘味にも、お風呂上がりのアイスにも。
小物入れにも
かわいい絵柄のそば猪口は、小物入れにしてデスクなど身の回りに置いておきたくなります。
やっぱりつゆを。
いろんな使い方を挙げてきたけど、やっぱりざる蕎麦や素麺にはそば猪口がなければ気分が上がりません。いつも適当なボウルで間に合わせていたりしていませんか。今年の夏は是非、お気に入りのそば猪口をお家に迎えてみてください。
そば猪口の意外にいいところ
そば猪口を家に迎えて長年経ちますが、実際に使っていて気づいた個人的いいところをご紹介。
毎日使ってしまう。
作り置きしてある常備菜を食べる時、いくつか少しずつ出すときに、とりあえずコレという感じで使います。おつまみやら、そんなにいっぱい食べないお酒のアテにも便利。あまりに丁度いいサイズだから便利、手が伸びてしまうのがそば猪口なんですよね。
片付けをラクに。
副菜の類はそば猪口で出すと決めてしまえば、片付けがラクなのも地味に嬉しいポイント。重ねておけば食器棚でも場所を取りません。
デスクワークの友に。
朝コーヒーを保温ボトルに入れて、デスクで仕事をしながらちびちび飲んでいます。猫舌なので少量ずつ、冷ましながら飲みたいのでそば猪口は最適。
がっつりマグだと飲みきれず、すぐに冷めてしまいますからね。マグみたいに背が高くないから、倒してしまう心配が少ないのも安心なポイント。
ちょっと特殊な使い方を。サイズが良かったので、そば猪口に素焼きの石を入れてデスクに置いておき、アロマオイルを垂らしてリフレッシュに使っていたりします。
波佐見焼のそば猪口たち
CRAFT STOREがおすすめする、波佐見焼のそば猪口たちをご紹介しします。
いろは そば猪口
波佐見焼のブランド BarBarから、波佐見焼のオリジンとも言える「くらわんか椀」の風合い、絵付けをイメージした「いろは」シリーズ。お茶碗も人気ですが、そば猪口にしてもその民芸らしい絵付けがかわいい。
梅濃 そば猪口
梅の花を「濃(だみ)」という技法で描いたそば猪口。磁器の白に濃淡がある青がとても綺麗で、フリーハンドで描く「林九郎窯」の職人技が光ります。絵付けが大胆で、個人的に一番好きなそば猪口だったりします。
藍駒 そば猪口
シンプルなボーダー柄のそば猪口。夏の素麺というと、実家の食卓が思い浮かぶのは私だけでしょうか。そんな記憶の光景にあったような、オーソドックスながらもモダンなデザインのそば猪口。少し大ぶりなサイズなので、茶碗蒸しにもぴったりなのです。同じく藍駒の鉢と合わせてもどうぞ。
蕎麦猪口大事典 色絵 そばちょこ
一見古典的だけど、よくよくご覧ください。描かれているのはウーパールーパーやコンゴウインコなどなど、なんとも「BarBar」らしい洒落の効いたそば猪口なのです。そば猪口としてはすこし小柄で軽くて飲み口が薄く、日本酒が進む使い心地だったりします。
唐草 そば猪口
そば猪口らしい絵付けは、繁栄や長寿を意味する「蛸唐唐草」の模様。昔ながらの小料理屋を彷彿とさせるような渋さがたまりません。波佐見焼 CRAFT陶器市でも人気だったアイテムです。
ガラスのそば猪口も涼しげ。
大正浪漫 そば猪口
創業120年あまりのガラスの老舗メーカー、廣田硝子の「大正浪漫」シリーズ。ぼやっと光が溜まる乳白色の柄は、なんだかドリーミー。見ているだけでも楽しめるそば猪口です。
スケボトル 猪口
ユニークなデザインと素材の美しさを楽しませてくれるガラスメーカーsghr(スガハラ)。とてもシンプルなデザインですが、だからこそカタチの美しさ、歪みの少ないガラスの質の高さが際立つ猪口です。サイズはそば猪口としてはやや小さめで、涼し気なお惣菜の小鉢としても、薬味を盛り付けるのにも。
人気のdishes、カップが登場。
イイホシユミコさん手掛ける、デザインと使いやすさが当店でも人気のdishesシリーズ。6つの絶妙なカラーに、2つのサイズのカップが登場しました。
オリジナルのそば猪口ができました。
当店CRAFT STOREが、兵庫県は丹波焼の窯元 昇陽窯さんとコラボレーションしてそば猪口を作っていただきました。鮮やかな碧と、落ち着いた茶色の2カラー。どちらもしっとりサラリとマットな質感で、ぽってりとした厚みがかわいらしい器に仕上がりました。
シンプルライフにこそ、そば猪口を。
そば猪口は、つい名前に引っ張られて使いみちを限定してしまいそうですが、そば猪口はお蕎麦のためだけの器ではありません。思っている以上に自由に、マルチに使える器だからこそ「一人暮らしだから、余計な器は増やしたくない」という方にもそば猪口をおすすめしたいのです。
あんな用途やこんな用途も、実はコンパクトなそば猪口で十分足りるかも知れません。皆様もそば猪口ライフを、ぜひお試しあれ。
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